07,
2010
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大女優が死の間際に遺したのは、かつて自分が犯した犯罪の告白と、その犯罪が実現しえない不可能な状況の謎解き。女優の死に立ち会った御手洗は、彼女との約束を果たすため、遺されたミステリに挑む。
明治三年、歌舞伎界の花形役者・澤村田之助は脱疽のため両足を切断する。それでも彼は舞台に立つことを選んだ。ところが、その公演中に主治医が殺害され、やがて連続殺人事件へと展開する。戯作者の河竹新七の弟子・お峯は、持ち前の頭脳と好奇心で事件の捜査に乗り出す。
評価:
北森 鴻 光文社 ¥ 560 (2006-07-12)
謎解きに地図があると嬉しい
京都の闇にうごめく悪 京都が好きな人はそれなりに |
後ろ暗い過去を捨て、貧乏寺の寺男として第二の人生を歩き出した有馬次郎。しかし、彼の前には厄介な事件が転がり込んでくる。傍若無人な地方新聞の記者と裏家業から足を洗った男が、たまに和尚の知恵を拝借しつつ事件を解決する連作短編集。
伊良部総合病院の地下にある神経科、そこを訪れる患者は、心身症、陰茎強直症、極度の被害妄想、携帯依存症と様々な症状と難題を抱えている。しかし、治療するはずの医者は、それらの症状をさらにグレードアップさせたような変人だった。風変わりな医者と、訪れる患者の人生が少し変わる連作短編集。
評価:
霧舎 巧 講談社 ¥ 770 (2005-09)
読んで時間が経つと
題材はいいけど何か物足りないです マリオネットだけに |
“あかずの扉”研究会に持ち込まれた難題は死者からの手紙だった。一方、同じ頃に後動悟が行方不明になる。多くの暗号ととっておきの密室を同時に楽しめる、シリーズ4作目。
評価:
霧舎 巧 講談社 ¥ 790 (2005-05)
閉じ込められる
ダイイングメッセージに一種のこだわりを感じます 連続殺人新機軸 |
旅先で、洞窟に閉じ込められた鳴海とカケル。同じく閉じ込められた人々の中で殺人事件が発生する。一作目“館モノ”、二作目“孤島モノ”に続く三作目は“嵐の山荘モノ”。洞窟に隠された様々な謎が古き良き日本のミステリ―横溝とかあの辺ですけど―を彷彿とさせる。
ゲーム会社を経営する渡瀬は、自社のゲームソフト「蓬莱」を発売しないよう恐喝される。そして開発者が不審死し、様々な手を尽くして発売を妨害される。「蓬莱」は日本を舞台にしたただのシュミレーション・ソフトだが、そのソフトウェアには何があるのか、なぜ執拗に発売中止を迫られるのか。経営の危機に追い込まれた渡瀬は、社員とともに「蓬莱」に隠された謎を追う。
“我らの祖国”が、武装した少女たちを一掃し始める。その矢面に立たされたパンプキン・ガールズだが、内部では、傍から見ればくだらない、しかし大きなトラブルが発生していた。パンプキン・ガールズのメンバー中に男がいたのだ。デタラメな人生を楽しむ椿子と少女たちの物語。
常陸軍で大佐となった海人のもとに“黒い旅団”と呼ばれる組織から親書が届けられた。内容は、孤児部隊単独の同盟、つまり常陸軍からの離反を促すものだった。常陸軍の占領下にある九竜シティで公平な選挙を行う、その目的のために奔走する海人だが、様々な組織や人の思惑、思想が邪魔をして、気がつくとパンプキン・ガールズと軍を構える事になる。