ながし読み日誌

文庫で読書。最近はハードボイルドに傾倒気味です。。
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2010.04.07 Wednesday | posted by スポンサードリンク
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蜻蛉始末/北森鴻

評価:
北森 鴻
文藝春秋
¥ 810
(2004-08)
価値観が我が儘だった時代
裏切り
幕末・明治を描く上質な歴史小説。あくまで、歴史小説。

冷め止まぬ北森鴻のマイブーム。古い作品ですが、結構面白かった。北森鴻はハズレがないですね。

高杉晋作のもとに集まった志士たちの中に藤田傳三郎の姿があった。何度も敗北、裏切りを味わいながらも、光の中を進み続けた傳三郎と、影のように寄り添う幼馴染の“とんぼ”宇三郎の奇異な友情とその生涯を描いた作品。
藤田傳三郎という人物が実在していた事すら知らずに読んだのでかなり楽しめました。知らないなら調べないで作品を読んだ方が先の展開がわからずに楽しめると思います。

本の紹介では、傳三郎と宇三郎の間にあるのは友情と書かれていますが、実際のところ、使用人に等しい宇三郎の傳三郎に対する痛痛しいまでの奉公心であり、一方通行である以上友情とはいえない。ただ、傳三郎のためなら命すら捧げる覚悟の宇三郎と、周囲の人間に騙され言いように使われ、それでもありあまる商才で国のためにと立ち上がる傳三郎の人生が、交互に描かれ、離れては交差する様が面白い。綺麗に言えば絆、悪く言えば因縁。歴史モノ、伝記モノと思うより、小説として楽しめます。

幕末のこの時代が、わたしにとっては過去に学んだ歴史の中で一番不勉強な時代で、無知な分、楽しめる事が多くあります。最近読んだ「ネジの回転」も面白かったですし。今回の作品でも歴史を追いつつ小説として楽しませてくれたのは嬉しい。井上馨にはもっと違ったイメージを持っていたのでびっくりですが、後で調べてみると藤田傳三郎は本当に面白い人物です。彼を知らない人には、是非、先入観ナシで読んでみて欲しいかも。

JUGEMテーマ:Book review
2009.08.23 Sunday 19:02 | posted by ソラチ
・ 北森鴻 | permalink | comments(2) | trackbacks(1)

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2010.04.07 Wednesday 19:02 | posted by スポンサードリンク
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Comments
 こんにちは。
 懐かしい作品ですねぇ。これずいぶんと前に読んだ記憶がありますが、自分も史実の登場人物のことを事前知識をしらなかったので、とても感心しながら読んでいました。北森さんは本当にハズレがない方てすよね〜。
2009/08/25(Tue) posted by 樽井
本当にハズレがないですね。最近は北森鴻ばかり読んでいます。やはり骨董関係の作品は面白いですけど、時代小説も悪くないですね。ただ、そろそろ冬狐堂シリーズが読みたくなってきました。
2009/08/27(Thu) posted by ソラチ








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蜻蛉始末
 維新の激動がまだ収まらない明治初期、政府を揺るがすような偽札事件が発生した。その犯人として、逮捕されたのは、明治期の関西財界の大立者として知られている藤田傳三郎であった。しかしそれは冤罪であり、約3カ月に渡る拘留の後に、彼は釈放されている。1879年
| 本の宇宙(そら) [風と雲の郷 貴賓館] | 2010/09/18 8:22 PM |
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