ながし読み日誌

文庫で読書。最近はハードボイルドに傾倒気味です。。
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2010.04.07 Wednesday | posted by スポンサードリンク
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犬坊里美の冒険/島田荘司

評価:
島田 荘司
光文社
¥ 880
(2009-08-06)
島田荘司の司法に対する気持ちが出ている

御手洗シリーズの外伝的なポジションなのか、タイトル通り、犬坊里美ちゃんの冒険です。御手洗潔は出てきません。石岡君は、チラッくらいな感じ。どういう読者層を狙っての作品なんだろうか、と少し思いました。ただ、島田荘司の文庫新作には変わりはない。書店で見つけて即ゲットです!

司法修習生として初めて担当した事件は、神社の境内で見つかった腐乱死体、その殺害容疑として逮捕されたホームレスの弁護だった。しかし、死体は発見された直後に忽然と消える。容疑者にかけられた嫌疑を晴らすため、犬坊里美が奔走する。
今作はどうも気になる点があちこちにあってネタバレです。








まずは、キャラクターに関して。真っ直ぐな女の子キャラは好きですが、語尾とか語尾とか語尾とか・・・大変気になる。そういうキャラクターって現実にはなかなかいないので。そして同じ司法修習生の添田さん。デフォルメされているとはいえ、強い女性ってこういうイメージなのかとか、こんな人そうそういないだろうにとか。とにかく登場した女性キャラがどちらにも違和感があった。思い返せば、島田作品に登場する女性は極端なタイプな人が多いですね。個性が強すぎる方が小説として書きやすいのでしょうけれど、こんな人いるのか、と思うことがままある。

作品の焦点は遺体が発見されてすぐに警察を呼びに行って戻ると消えていたという謎、謎自体は面白い。しかし、容疑者が逮捕・起訴まで至った事がどうもしっくり来ない。軒下に潜んでいたということ、被害者と言い争いをしていたということ、本人の穴だらけな自供、それだけで死因も死亡時期もわからない遺体に対して殺害の容疑で起訴できるものなのか。法律に詳しくなくても、これで本当に裁判まで行くの?という疑問が残る。法学系の人に聞いた限りでは、“秘密の暴露”でもない限り起訴には至らないんじゃない?、との事。これも冤罪事件をネタにするために、検察側が暴走するという演出のためなのかなあ。冤罪事件を扱うなら、遺体が消える云云のトリックなんてかなぐり捨てたっていいし、司法修習生・犬坊里美の冒険ならばもっと現実的な地味なネタでも良かったんじゃないかと感じました。うーん、残念。

JUGEMテーマ:ミステリ
2009.08.20 Thursday 11:43 | posted by ソラチ
・ 島田荘司 | permalink | comments(2) | trackbacks(0)

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2010.04.07 Wednesday 11:43 | posted by スポンサードリンク
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Comments
こんばんは〜★
この作品はどういう読者層を狙った作品なんでしょうね?
やっばり御手洗シリーズの方が面白いですよね〜。
若い頃の御手洗ものが読みたいです。
この作品ですが、物語そのものよりも風景や情景の描写が印象に残っています。
2009/08/28(Fri) posted by いくおちゃん。
こんばんは!
直前に読んだ「摩天楼の怪人」の方が印象が強かったので、それほど印象的ではなかったのですが、里美ちゃんの言葉遣いだったりキャラクターに馴染めなかったらダメだろうなあと思いました。馬車道時代の御手洗ミステリ読みたいですね!
2009/08/31(Mon) posted by ソラチ








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