ながし読み日誌

文庫で読書。最近はハードボイルドに傾倒気味です。。
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2010.04.07 Wednesday | posted by スポンサードリンク
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イン・ザ・プール/奥田英朗

評価:
奥田 英朗
文藝春秋
¥ 530
(2006-03-10)
元気になれる本
ストレスに悩める現代人の必読書
いらっしゃーい

弟が購入し、積読本用本棚に入れてあったんですが、最近売れている今時の作家系だったら様子見だなーと思って長く放置していた一作。気まぐれに手に取ったものの、読んでみると積読本について深く反省し考え直さなければならないくらい良い出来の作品でした。ところで、先週か先々週の少年ジャンプの西尾維新のコメントで、本棚を整理したら未読の本が142冊あったとありました。うちはせいぜいその3分の1程度です。おそらく。読みたい本は100冊以上余裕でありますが、未読本で100冊超えるって、あまり想像したくない。私の場合、1年に読む本はせいぜい150くらいだと思うので、未読本を読むだけで1年かかっちゃうよー。

伊良部総合病院の地下にある神経科、そこを訪れる患者は、心身症、陰茎強直症、極度の被害妄想、携帯依存症と様々な症状と難題を抱えている。しかし、治療するはずの医者は、それらの症状をさらにグレードアップさせたような変人だった。風変わりな医者と、訪れる患者の人生が少し変わる連作短編集。
インパクトがあるのは表題作「イン・ザ・プール」。心身症の患者に適当に勧めた水泳。患者はプールにハマり、やがてプール依存症となる。そのプールに一緒に通いだす医者。病気を治す意図や目的が見えないのに結果、憑き物が落ちたように病気が良くなる。紹介文にも書かれていたけれど名医なのかヤブなのか。病気が良くなっている時点で名医なんでしょうが。

さらに最終話「いてもたっても」も素晴らしい出来。タバコの火の不始末が脅迫的に気になりだし、さらには医者のせいでガスの元栓までも気になりだした男性に、法的にひっかかりそうな行動療法を提案する。人生ってこんなものだ、だからこそやめられない、そんなセリフが浮かびそうなくらい気持ちよい作品。

キャラクターとしても、特異な医者をサポートするのは、グラマーだが無表情で無愛想な看護婦。この看護婦さんの格好良さがアクセントになっている「フレンズ」という作品も素晴らしい。

ついさっきまで知らなかったんですが、奥田英朗さんて直木賞受賞していたんですね。「空中ブランコ」て映像化されていたような浅い記憶があるんですが、妄想か現実か。特に読む気はなかったので気にも留めていなかったけれど、この作品くらいの出来なら是非読みたいところ。

JUGEMテーマ:Book review
2009.07.20 Monday 07:43 | posted by ソラチ
★あ行の作家 | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

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2010.04.07 Wednesday 07:43 | posted by スポンサードリンク
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