07,
2010
2010.04.07 Wednesday | posted by スポンサードリンク
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04,
2009
ホルモーって何だ!その好奇心から序盤はどんどん読み進められる。イントロダクションの説明でもホルモーの何たるかは理解できず、結局は、主人公達と一緒のスピードでホルモーの何たるかを知る事になるのだ。その計算し尽されたネタ明かしぶりや隠し方もお見事。
中盤までの印象は、この作家って嘘つきだろうな、とか、小説って全て嘘なんだ、それをどれだけ読者にリアルっぽく見せるかなんだなあとか、とにかくそんな感じ。嘘っぽさが全面に出ていたわけではなく、もっともらしくトンデモ設定を読者に強要してくるある種の傲慢さと、その押し付けられた内容の馬鹿馬鹿しさがおかしく、心地いい。本当に、馬鹿馬鹿しい小説でした。良い意味で。大学生活って何かに思いっきり没頭して時間を費やす事ができれば幸いと思いますが、そんな幸せを体験し、恋や青春もついでに着いてきた、そんな感じの作品でした。これは面白い。
そして、GWに映画版も見てきました。
原作有の映画は、これまでほぼ100%ハズレだろうという、経験と先入観と原作への愛に溢れた目線で見てきたにもかかわらず、これは良かった。もちろん、原作を読んでからの方が楽しめると思いますが、原作を読まないなら映画だけでもかなり面白いだろうな。
とにかく良かったのが主役を演じた山田孝之と、友人を演じた濱田岳。どちらの俳優も実は初めて見たんですが、こんないい役者が居たのか、というくらい良かった。特に主役の山田孝之は、表情、声、面倒くさそうな雰囲気全てが良かった。また、当たり前に凄かったのが荒川良々。作中の四条烏丸交差点の会では、他の大学の代表が、ひと昔前のヤンキーのようなドスの利いた名乗りを上げる中、荒川良々の平坦でフツーな名乗りに爆笑しました。映画館の中でも始終笑い声が聞こえるような環境で、不思議にそれが気にならなくて良かった。まあ、原作と違う部分や、時間の関係で端折られた部分があるのはもちろん残念ですが(特に石橋蓮司の役の重要性が描かれなかった!)、見て楽しい映画でした。
映画も原作も満足です。
え〜山田孝之知らなかったですか!それにビックリ! なんか暗い役とか真面目なイメージなのでホルモーやるの?って思ってたんですが良いみたいですね 荒川良々は楽しみです(笑)
奇想天外なお話なのに、ちょっと昔な学生時代の先輩やら友人やら恋人とかちょっとノスタルジー入ってて面白い本ですよね 映画見てきます
2009/05/05(Tue) posted by
きりり
暗い役が多い人なんですか(笑)ドラマ見ないので、最近の俳優さんは全然知らないのです。多分、情報番組や番宣では見てると思うんですが<山田孝之
ただ、本当にいい俳優でした。原作とは別モノとして見れたので良かったのかも。
2009/05/09(Sat) posted by ソラチ
自分も山田孝之が誰かわかってなかった口でした。
芸能界に疎いものです^^
右上の気になる文庫にでている「深淵のガランス」面白かったというか格好良くてドキドキの一冊でしたよ。
2009/05/14(Thu) posted by
樽井
北森鴻のハードボイルド系の作品は大好きなので嬉しいですね。今読んでいる作品が長編なので「深淵のガランス」は来週中くらいには手に取ってそうです。
2009/05/17(Sun) posted by ソラチ
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