ながし読み日誌

文庫で読書。最近はハードボイルドに傾倒気味です。。
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2010.04.07 Wednesday | posted by スポンサードリンク
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象と耳鳴り/恩田陸

評価:
恩田 陸
祥伝社
(1999-10)
ノスタルジック
シャーロックホームズみたい
世紀末の情景を点描する、短篇ミステリ集

ここ数年、1月には記憶に残る傑作に出会えてきましたが、今年はコレだ!!評価も★5つと迷いましたが、この作品の性質上、ドカンとインパクト抜群というタイプではなくて、じわじわと後味が素敵な作品だったので、読了直後の感覚を信じて★4つ。

直前に読んだ大倉崇裕さんの「三人目の幽霊」も良い作品だったのですが、大きく分類すると同じ日常ミステリと思われる恩田陸「象と耳鳴り」は別格でした。その差は、もしかしたらただの好みなのかもしれないですが。

退職した判事・関根多佳雄が出会う不思議なミステリの数、実に12篇。散りばめられたわずかな情報から推理する面白さ。パズルミステリはわりと苦手ですが、今作のような、論理的に推理する面白さ、上品で上質なミステリを味わえる喜びみたいなものがあります。きっと主人公とその時々違う推理のパートナーとが醸し出す、落ち着いた空気の中での推理合戦が素敵なのだ。

印象に残った作品としては、幾つかの事件や噂からひとつの推論を導き出す「給水塔」、検事と弁護士がバーで一枚の屋内の写真から住人を推理する「机上の論理」、都市伝説の謎に迫る「魔術師」の3作品。特に「給水塔」は、推して知るべし、と言わんばかりのオチの着け方(人によっては不親切さ?)、散歩途中の雑談という舞台設定がすごく好きです。また、「机上の論理」も想像できそうなオチなのに、そのとおりだった事が嬉しくて楽しい。主人公が、人によってはおじいちゃんと呼ばれるくらいの年齢でも、こんなにも魅力的でおしゃれで素敵なのだ。もっと彼の出会う日常を見たい、続編を願いたくなるような作品集でした。満足です。

JUGEMテーマ:読書
2009.01.30 Friday 00:22 | posted by ソラチ
・ 恩田陸 | permalink | comments(4) | trackbacks(1)

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2010.04.07 Wednesday 00:22 | posted by スポンサードリンク
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Comments
 懐かしい〜。
 この本、結構好きでした。しんみりとした面白さというか。なんかいいなぁとゆっくり読んだのを覚えています。
 発掘できたら読み返したい一冊です。
2009/02/03(Tue) posted by 樽井
こんばんは!!
先入観ナシで、恩田陸というだけで購入して読んだんですが、途中から作家名も忘れてのめり込み、惚れました。結構時間をかけてゆっくり読んだ気がします。休日にゆったりのんびり贅沢な読書を・・と思ったら、この作品オススメですねえ。
2009/02/05(Thu) posted by ソラチ
短くても読み応えがあって、面白かったです。

トラックバックさせていただきました。
2009/06/03(Wed) posted by 藍色
こんにちは。
この作品、恩田陸の中でもかなり好きです。激しい展開はないですけれど、知的で落ち着いた小品集ですよね。
2009/06/05(Fri) posted by ソラチ








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象と耳鳴り 恩田陸
退職判事関根多佳雄が博物館の帰りに立ち寄った喫茶店。 老婦人が少女時代に英国で遭遇した、象による奇怪な殺人事件。 婦人が去ったのち、...
| 粋な提案 | 2009/06/03 4:00 AM |
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