ながし読み日誌

文庫で読書。最近はハードボイルドに傾倒気味です。。
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2010.04.07 Wednesday | posted by スポンサードリンク
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陰陽師 付喪神ノ巻/夢枕獏

評価:
夢枕 獏
文藝春秋
(1997-11)
博雅の言葉に感動
・・・やはりいいですね。陰陽師 @」」- ♪
色気を感じる平安京
この陰陽師シリーズに★4つ以下の評価はありえないですね。今回は、古本屋でゲットです。過去に読んだ事があるのかないのかよくわからないけれど、タイトルは覚えがあるので、きっと文庫で読んでいたのかな。『生成り姫』に詰め込まれている話が幾つかあったので、この話読んだことある気がする・・というものが多かった。岡野版で描かれている印象的な作品があったからかも。普段は読んだらすぐ忘れるダメ読者なだけに、再読感が強いのはちょっと残念。すっかり忘れていてもう一度新鮮さを味わいたかったような気がしないでもない。

収録されている作品は「瓜仙人」「鉄輪」「這う鬼」「迷神」「ものや思うと・・・・・・」「打臥の巫女」「血吸い女房」の7作品。そのうち、「瓜仙人」と「鉄輪」は『生成り姫』にも書かれていたお話です。「瓜仙人」はむしろ岡野版が印象的。むむっという博雅の顔が目に浮かぶようだ。「鉄輪」は断然『生成り姫』の方がドラマチック。特にラストシーンは良かったなあ、と思いながら違いを比べながら読みました。もちろん、ページ数の違いが大きいんですが、短編にしてしまうと急展開で、博雅と姫のプラトニックな関係がじっくり描かれず、ラストシーンの迫力が違って見えるのだ。

「迷神」「打臥の巫女」は例のごとく道満絡みのお話。「打臥の巫女」は意外な展開でした。って再読じゃないのか・・。「這う鬼」は一作に一話はあるポピュラーなお話。印象に残ったのがやはり「ものや思うと・・・・・・」でしょう。百人一首でも有名な壬生忠見は、歌合せで敗れて悶死した、となっていますが、これまで悶死や憤死がどうしても理解できないでいました。ただ、死ぬほどに思いつめたり悩んだり何かに囚われたりするのであれば、まあこういうこともあるのだろうなと感じました。この平安世界では、鬼は現実に存在し、恐いから祀るという形式が既にあり、鬼も神も紙一重のようなイメージでいるのですが、何か強い心残りがあって成仏できないとしても、イコール鬼になるということではないのだなあと思いながら読みました。この話はすごく印象的です。歌も有名ですし。

「ものや思うと・・・・・・」は、960年の“天徳内裏歌合”が舞台の物語でしたが、この歌合せは本当に歴史に残る派手なイベントだったらしく、歌を詠み間違った博雅の失態はしっかり史実として残っているのも面白い。博雅という人が本当にあの時代に生きていたんだと思うと感慨深い。本当はどのような人物だったのか、実際に晴明とは親しかったのか、どのような人生を送ったのかなど気になる事満載。時間が許せばいろいろ調べてみたいです。“天徳内裏歌合”は岡野版陰陽師の方がおもしろおかしく、イラストも美しく描かれているので、そちらもオススメですね。

JUGEMテーマ:読書
2008.11.18 Tuesday 21:33 | posted by ソラチ
・ 夢枕獏 | permalink | comments(0) | trackbacks(1)

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2010.04.07 Wednesday 21:33 | posted by スポンサードリンク
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『陰陽師/付喪神ノ巻』 夢枕獏
安倍晴明と源博雅のコンビネーションがなんとも心地好い「陰陽師」シリーズの第三短編集。 今回は「瓜仙人」、長編『生成り姫』としてリライトされた「鉄輪」、「這う鬼」、蘆屋道満初登場の「迷神」、歌合せで平兼盛の歌に敗れ失意のうちに亡くなった壬生忠見の霊が
| 【徒然なるままに・・・】 | 2009/01/18 9:35 PM |
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