ながし読み日誌

文庫で読書。最近はハードボイルドに傾倒気味です。。
favorite recent entries 2009

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

2010.04.07 Wednesday | posted by スポンサードリンク
- | permalink | - | -

瑠璃の契り―旗師・冬狐堂/北森鴻

評価:
北森 鴻
文藝春秋
(2008-01-10)
骨董の戦い
人の弱み
厳しくも魅力的な世界
読了は10/5でした。どれだけ放置?? 冬狐堂シリーズ文春版第二弾。短編集ですが、訳あって半分は既読です。私のことだから忘れているかなと期待したけれど、さすがに覚えていた・・・。お気に入りのシリーズだからですね。シリーズものは読む順番をしっかり把握しなければダメだわ。

第一話「倣雛心中」は、同じ人形が何度も何度も返品されて古物商のもとに戻ってくる、その秘密を明かせよ、というもの。その謎はとても魅力的なのに、陶子に話を持ちかける古物商の真の狙いが俄然ハードボイルドさを増してくる。いつものように雅蘭堂も登場し、呪いのような人形の秘密に迫ります。越名さんは既にもうこのシリーズのレギュラーですね。

第二話「苦い狐」は若くして亡くなった画家の復刻画集を巡る物語。美大生の陶子の物語です。主人公の過去話はシリーズならではの楽しみであり、また、美術・骨董業界ならではのミステリでもある。タイトルが秀逸。対して、第三話「瑠璃の契り」は陶子の友人でカメラマンの硝子の過去に関した物語。二人ともハードボイルドな過去です。このシリーズでは、それぞれの作品に登場する逸品がどんなものなのか想像するしかなく、この瑠璃ガラスの切り子碗も実際に見てみたいですけれど、その価値を陶子や硝子と同じように評価できるかどうかはわからない。価値や好みって人それぞれ違いますし。そう思うと、どれだけ素晴らしいものなのか想像して楽しむのが小説ならではの楽しみ方か。

第四話「黒髪のクピド」は、かつての師であり夫だったプロフェッサーDの失踪。その背景にあったものは予想もしない罠でした。それにしても骨董業界はどんなものなのか予想もつかないんですが、このシリーズだけで見ると魑魅魍魎の巣窟ですね。どんな世界・業界もそんなものなんでしょうが、これまで何人“あいつには関わるな”的なタチの悪い業者が出てきたことか。それに比べて「孔雀狂想曲」はゆるくて面白かったかな。敵はモノの価値をしらないバイトの女の子ですし。今作にも越名さんと博多の屋台の彼が登場します。博多の彼の登場は予想していなかったので嬉しいですね。絶対悪い人じゃないですし。こいつが味方なのを読者だけは知っている、みたいな。「孔雀狂想曲」と「親不孝通りディテクティブ」を先に読んでおいて良かったです。読んでなかったら、こいつは敵なのか味方なのか!?と疑心暗鬼になるところ。まあ、そういう緊迫感も楽しいんですが。今後も緊張感とサスペンスに溢れた作品が読みたいです。やっぱりわたし、このシリーズかなり好きだわ。

JUGEMテーマ:読書
2008.10.21 Tuesday 19:32 | posted by ソラチ
・ 北森鴻 | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

スポンサーサイト

2010.04.07 Wednesday 19:32 | posted by スポンサードリンク
- | permalink | - | -
<< 三国志 第2巻/宮城谷昌光 | main | 雪密室/法月綸太郎 >>
Comments








Trackbacks
http://lovetom.jugem.jp/trackback/398
最近の記事
カテゴリ
検索
過去の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
みんなのブログポータルJUGEM(じゅげむ)