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評価:
佐々木 譲
角川春樹事務所
¥ 660
(2008-05-15)
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読了は6月上旬。。。もうすっかり記憶の彼方です。駅地下にあるハイクオリティな仕入れで定評のある某書店で平積みにされているところをゲット。「笑う警官」の続編で、現在、うちの父親が本を持っていってしまったせいで、再読もできず、どうレビューしろと??
道警本部に特別監察が入った。監察官は警察庁のキャリアである藤川警視正。藤川は、半年前に百条委員会で“うたった”津久井刑事を伴い、監査を始める。風俗店で男性が不審死を遂げ、監査とも相まって、警察内部と暴力団との癒着が浮かび上がってくる。
前回、男気を見せた佐伯が今回も登場。監察官と佐伯の双方向から物語を追えて、なぜ自分が呼ばれたのかわからない津久井刑事の視点からも事件の深部に迫れる演出。さらに、ラストに待っている追走、アクション。たまりません。
当然、現実からかけはなれた演出過多であることは承知の上で、作品として楽しめるならOK。映画も小説もそうですが、現実としてこれはありえない、これはおかしい、と拘りながら読むと楽しくないですが、演出とわかっていて楽しめるのは作家の腕?二作目も面白かったですし、北海道が舞台というだけでも嬉しいので、このシリーズは長く読んで行きたいです。