07,
2010
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“我らの祖国”が、武装した少女たちを一掃し始める。その矢面に立たされたパンプキン・ガールズだが、内部では、傍から見ればくだらない、しかし大きなトラブルが発生していた。パンプキン・ガールズのメンバー中に男がいたのだ。デタラメな人生を楽しむ椿子と少女たちの物語。
常陸軍で大佐となった海人のもとに“黒い旅団”と呼ばれる組織から親書が届けられた。内容は、孤児部隊単独の同盟、つまり常陸軍からの離反を促すものだった。常陸軍の占領下にある九竜シティで公平な選挙を行う、その目的のために奔走する海人だが、様々な組織や人の思惑、思想が邪魔をして、気がつくとパンプキン・ガールズと軍を構える事になる。
評価:
打海 文三 角川書店 ¥ 660 (2007-12)
刹那を生きる者が見せつけるもの。
ポップでアナーキーな爆走感がスパーク! |
「なんどでも四人と四丁のAKから再出発してみせる。その覚悟と自信があれば恐れる必要はどこにもない」
海人に助けられた月田姉妹はデタラメで滅茶苦茶な少女のみの新興マフィア「パンプキン・ガールズ」を結成する。マフィアによる利権争いに揺れる九竜シティを舞台に、少女たちがイキイキと遊び、戦い、生き抜く物語。
評価:
打海 文三 角川書店 ¥ 700 (2007-12)
傑作戦争小説
海人の物語だけで進んでもらいたかった。 内戦の弱者と、生き抜く者。 |
「わたしの仕事は戦争の真実を世界に知らせることなの。一枚の写真が戦争を阻止することだってありうると信じている」
「うそつけ」
「どこが嘘?」
「せかいは、ひさんなしゃしんなんかみなくたって、せんそうのしんじつをしってる」
経済破綻、世界恐慌を機に日本に雪崩れ込んで来た難民、治安は乱れ、政治が荒れ、内乱が発生し、日本は中央集権国家としてのカタチを失った。父親はアメリカ軍の空爆で亡くなり、母親は兵士に連れ去られ行方不明になった。幼い妹と弟と3人で生きてゆかなければならない海人は7歳だった。
評価:
打海 文三 角川書店 ¥ 860 (2005-07-23)
多視点・多民族の混沌な感じが好きな方へ
読み手を選ぶ作品です 「濃密な読書時間」を楽しみたい人へ |
北陸に出来た新興の港湾都市・海市。そこは大陸から流れてきた難民、マフィアが溢れ、治安を維持するための警察官は次々に殉職した。止まらない仲間の死に憤った一部の警察官たちが地下組織を作り、警官殺しに報復するテロ組織が生まれた。名もないその組織はやがて「P」と呼ばれるようになる。