ながし読み日誌

文庫で読書。最近はハードボイルドに傾倒気味です。。
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2010.04.07 Wednesday | posted by スポンサードリンク
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制服捜査/佐々木譲

評価:
佐々木 譲
新潮社
¥ 620
(2009-01-28)
身近な名前
駐在警官の制服捜査が田舎町の虚構をえぐってゆく

読了は結構前。新鮮さが薄れるので日を置いてのレビューは駄目ですねー。

北海道のある地方に駐在として赴任する事になった川久保。札幌では刑事として第一線で働いていた彼が、駐在として、大事件の少ない地方で何を見て何を感じるのか。帯のコピーは「孤立無援。新任駐在警官の戦い」確かに。警察小説の新境地ではある。

舞台設定こそ地味だが、犯罪としては計上されないような地域密着型の犯罪だったり、閉鎖的なエリアでの捜査の難しさだったり、駐在に求められる立ち位置だったり。あくまでも現実とは異なる架空作品としてですが、都会に住んでいてはあまり馴染みのない駐在さんの一面や問題が描かれていて興味をそそられます。

短編連作のスタイルで「逸脱」「遺恨」「割れガラス」「感知器」「仮装祭」の5話が収録されています。地域の有力者に揉み消される事件、事件として明るみに出ない暗黙の了解、そういうものに出会い戸惑う、序盤はそういった物語がメイン。

長いものに巻かれるのを嫌い懐柔されない、犯罪が揉み消されるのを良しとしない当然の立場の主人公・川久保を煙たがる人が出始める中盤以降は、ぐんと作品に厚みが増す。DVに悩む少年と前科こそあるが真っ当な精神で働く大工との出会いを描いた「割れガラス」がとても印象的。ありがちな作品かもしれないが、派手な警察小説では描けない繊細な物語。また、連続放火事件を描く「感知器」、10年前の少女失踪事件から繋がる「仮装祭」は大きな事件を描いたもの。派手さもあり、エンタメ度抜群。次回作「暴雪圏」が文庫化されたらまた買って読もう、それくらいの求心力を持った作品でした。

JUGEMテーマ:読書
2009.04.25 Saturday 18:18 | posted by ソラチ
・ 佐々木譲 | permalink | comments(2) | trackbacks(1)

警察庁から来た男/佐々木譲

評価:
佐々木 譲
角川春樹事務所
¥ 660
(2008-05-15)
読了は6月上旬。。。もうすっかり記憶の彼方です。駅地下にあるハイクオリティな仕入れで定評のある某書店で平積みにされているところをゲット。「笑う警官」の続編で、現在、うちの父親が本を持っていってしまったせいで、再読もできず、どうレビューしろと??

道警本部に特別監察が入った。監察官は警察庁のキャリアである藤川警視正。藤川は、半年前に百条委員会で“うたった”津久井刑事を伴い、監査を始める。風俗店で男性が不審死を遂げ、監査とも相まって、警察内部と暴力団との癒着が浮かび上がってくる。

前回、男気を見せた佐伯が今回も登場。監察官と佐伯の双方向から物語を追えて、なぜ自分が呼ばれたのかわからない津久井刑事の視点からも事件の深部に迫れる演出。さらに、ラストに待っている追走、アクション。たまりません。

当然、現実からかけはなれた演出過多であることは承知の上で、作品として楽しめるならOK。映画も小説もそうですが、現実としてこれはありえない、これはおかしい、と拘りながら読むと楽しくないですが、演出とわかっていて楽しめるのは作家の腕?二作目も面白かったですし、北海道が舞台というだけでも嬉しいので、このシリーズは長く読んで行きたいです。

JUGEMテーマ:読書
2008.08.20 Wednesday 17:36 | posted by ソラチ
・ 佐々木譲 | permalink | comments(0) | trackbacks(1)

笑う警官/佐々木譲

評価:
佐々木 譲
角川春樹事務所
¥ 720
(2007-05)
こんな警官、いたらいいよなぁ
ぜひ映画を見てみたい。
2時間ドラマ
「うたう警官」が文庫化されタイトルが変わったそうで。「警官の血」という作品が最近気になるつながりで、正真正銘はじめて手に取った佐々木譲さんの作品です。

道警本部の裏金事件が明らかとなり、“うたった”、つまり組織を売ったと囁かれる警官が自殺した。同じ頃、札幌市内のアパートで女性の変死体が発見される。その女性は警察官で、被疑者として手配されたのは、同じく裏金事件でうたったとされる警官だった。その警官の無実を信じる同僚が独自に捜査を開始する。


容疑者の津久井巡査部長には、射殺命令すら出るという強硬さ。地元署には捜査すらさせてもらえない。ただ、本当に彼が犯人なのか確証もない。なぜ射殺命令まで出ているのか。その裏には、議会で証言される前に消す、という目的も見え隠れする。タイムリミットは翌朝、議会で彼が証言するまで。彼は本当に無実なのか、彼を守りきれるか、真犯人を見つけられるか、彼を無事議会まで送り届けられるか、議会で証言する事は正義か裏切りか。警察官の葛藤と人間ドラマを描いた傑作です。素直に面白かった!!

津久井巡査部長と生死を共にした経験のある佐伯警部補がメインとなり、捜査員数人で事件を捜査するチーム戦も面白く、アクション、エンタメとしても魅力的。映像化したらさぞ面白いでしょう。また、舞台が北海道と言う事で非常に身近に読めました。映画やTVでありがちな、普段使いもしないような北海道弁も今作には登場しない点も個人的にポイントアップ。

実際に何年か前、道警の腐敗を告発する事件があり、それを元に書かれたんだろうなとは思いますが、実際の警察と比べると、脚色されて描かれている部分も多いんだろうと思います。たとえ絵空事だとしても物語を楽しむ分には十分。その辺を割り切ると、ハリウッド映画並みの風呂敷の大きさ、エンタメ度の高さが味わえる。やっぱり警察小説は面白い!大好きですよ!!横山秀夫や高村薫を読み返したくなります。

チームバチスタといい今作といい今年はアタリ作品を引く気がして嬉しいですね!!ビッグタイトルしか読んでいないからかもしれない。最近なかなか本読めないのですが、少しずつ復調してきたので、週に3冊くらいのペースで読みたい。

JUGEMテーマ:読書
2008.02.15 Friday 10:47 | posted by ソラチ
・ 佐々木譲 | permalink | comments(2) | trackbacks(2)
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