ながし読み日誌

文庫で読書。最近はハードボイルドに傾倒気味です。。
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2010.04.07 Wednesday | posted by スポンサードリンク
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三国志 第2巻/宮城谷昌光

後漢王朝の歴史メインに終わった第一巻に続き、第二巻はいよいよ三国志の主役たちが登場してきます。

まずは、暴虐の限りを尽くし悪政を敷く梁冀から始まる第二巻。自分を謗った天子まで誅する横暴ぶりだが、やがてその時代も終わると、今度は梁冀から開放された天子が悪政を始める。本来政治屋ではない宦官たちが権力を握り、宮殿の内と外で格差や意識の差が生まれ始める。賢人は囚われ、宮殿に賢人がひとりも居なくなる畏ろしい世が続く中、ようやく曹操の登場です。

曹操の逸話は数限りありますが、今作ではどこの曹操像と違うことなく、聡明で有能な少年または青年に描かれています。もちろん周囲の人間から顰蹙を買うほどの遊びっぷりもしっかり書かれていて、“将来が楽しみな子ですね、と称められたことなど一度もない”という表現に笑いました。ゲームの無双シリーズで三国志を知った身としては、蜀メインで描かれる三国志演義は読む気になりませんが、とりあえず、曹操が徹底的なヒールにかかれることだけは嫌ですね。これからどう三国志が書かれるのか楽しみ。一方、どこの三国志でも絶対の悪として書かれる董卓。史実に照らせばまあしょうがないのですが、この巻で登場する董卓はまだ好感が持てるような書かれ方がされていました。本番はこれからなんですが。

第二巻の政権はとにかく悪政が続き、道を正す人、賢人、良識人など善政を行おうと考える人々がことごとく誅殺される。獄死、刑死の多さに嫌気が差します。これじゃあ乱のひとつやふたつ起きるだろう。というわけで、第二巻の最終章はついに黄巾の乱でした。ちょっと面白かったのが「登竜門」の語源について書かれていたこと。三国志とは関係ないのですが、ここだったのか、みたいな。

曹操が登場したあたりから、知っている名前が増え始め、慮植先生だったり、皇甫嵩や朱儁、そして張奐!蒼天航路で魅力全開だったあのお爺さんと同一人物だろうか。時代的にきっとそうだと思うんですが、知っている名前が多くなってくると俄然三国志が始まった感が出てきました。続刊はいつ発売されるのか気になりますけれど、とにかく1日で読まなきゃノルマはなんとか達成。おかげでようやくの休みがゲームもできず買い物にも行けず予定が大いに狂いました。もっと落ち着いて読書したいよ。

JUGEMテーマ:読書
2008.10.17 Friday 23:43 | posted by ソラチ
・ 宮城谷昌光 | permalink | comments(2) | trackbacks(1)

三国志 第1巻/宮城谷昌光

無双5スペシャルが出てからというもの、読了した本はわずか4冊。しかも一切レビュー書いてない。この体たらくですが、宮城谷昌光さんの三国志が文庫化されているのを見逃せず、しかも父が読みたいと言い出し、都合上わずか1日で2冊読まなくてはいけなくなりました。ミステリだったら読めるけれど、歴史モノの流し読みは正直キツイ。郷里に居る父に貸し出してはレビューが書けないので、つい先ほど読み終えたばかりのまずは第一巻から。

三国志のはじまりをどこから書くかは、作家や作品によって違いますが、一般的には黄巾の乱あたりから描かれます。無双5スペシャルにあった年表を見ると、まず最初が黄忠の誕生でした(笑)新しい、しかし無双らしい年表だ。宮城谷三国志は後漢・光武帝についてのお話から始まります。物語というよりは、イントロダクション。後漢にはこういう皇帝、役人、実力者、知識人がいてこういう風に時代が変わっていった・・みたいな。読みやすいものではありませんが、読み飛ばせないのがまた苦しい。

文庫で何巻になるかはわかりませんが、まずは第一巻、物語の焦点は、後漢第6代皇帝・安帝の時代と、その後の順母・大后の摂政と、8代皇帝・順帝の時代まで。氏の潔癖の政治と裏腹に安帝の暗愚さ、司徒まで上り詰めた知識人・楊震について書かれた中盤からは、イントロダクションを抜けて物語として読めるようになっています。

三國志ファンには反応せざる得ないキーパーソン、曹騰が幼い宦官として登場するのもこの頃から。そして腐りに腐った安帝−少帝から順帝へと変わる後半がおおきなポイント。賢くも真っ直ぐな幼い順帝と曹騰、ふたりの少年が歴史の表舞台へ立つところが第一巻の見どころですね。曹騰といえば曹操の喰えないじいちゃんくらいの印象しかなかったんですが、何とも見事な忠臣ぶり。その背景にはこれほど苛烈な少年時代があったのかと思うと、見方が変わりますね。

黄巾の乱も始まらぬまま、順帝が亡くなり、荒れる時代に突入する様相を呈して第一巻終了。第二巻の裏表紙の解説を見る限り、次は黄巾の乱らしい。三国志といえばこれまでは北方三国志と陳舜臣「秘本三国志」しか読んだことがないのですが、秘本三国志で長く書かれた董卓没までの黒い政治の時代をこれからまた読むのかと思うと気が滅入ります。早く曹操の時代が読みたい・・。

JUGEMテーマ:読書
2008.10.17 Friday 14:41 | posted by ソラチ
・ 宮城谷昌光 | permalink | comments(0) | trackbacks(0)
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