ながし読み日誌

文庫で読書。最近はハードボイルドに傾倒気味です。。
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2010.04.07 Wednesday | posted by スポンサードリンク
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鴨川ホルモー/万城目学

評価:
万城目 学
角川グループパブリッシング
¥ 540
(2009-02-25)
実は青春恋愛物語である。
京都という独特の舞台装置がリアリティを与えている。
やはり原作…

その昔、きりりさんのブログでこの作品のレビューを見かけてからというもの、ホルモーって何だ??とずっとずっと気になり続けていた作品がついに文庫化されました!ついでに映画かもされていました!!まずは文庫レビューから。

京大に入学したばかりの安倍は、葵祭りであるサークルに誘われる。そのサークルは一見、コンパやアウトドアなど大学生らしいイベントに溢れたごく普通のサークルに見えた。しかし、半年も過ぎた頃、そのサークルの真実に触れる事になる。
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2009.05.04 Monday 16:46 | posted by ソラチ
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夜は短し歩けよ乙女/森見登美彦

評価:
森見 登美彦
角川グループパブリッシング
¥ 580
(2008-12-25)
想いが届きますように。
最近のヒット
オモチロイ
タイトルから気になってずっと読みたいと思っていたのですが、ようやく文庫化したのを機に購入。想像以上の面白さでした。これは凄い。

サークルの後輩である“黒髪の乙女”に密かに思いを寄せる“先輩”は、なんとか彼女の目に留まるよう、彼女の行く先々に出没しようと奮闘する。しかし、その場で彼と彼女を待ち受けるのは、実に怪しい人々と珍事件の数々。先輩の想いは黒髪の乙女に伝わるのか!?

物語は黒髪の乙女と先輩の2つの視点で語られます。思うままに街を闊歩するキュートで純情な、そして今時いないだろうと思われるくらい世間に疎い黒髪の乙女。対して、彼女の後を追うが度重なる厄災に見舞われる先輩。良からぬ事を考えているからこれほど酷い目に遭うのか、それとも運MAXの彼女のせいで厄災が先輩に降り注ぐのか。そんな彼女と彼の物語が4話収録されていて、長編の形を取ってはいるが短編連作のような印象。

ただの恋愛がテーマの作品であれば読む気はしませんでしたが、これは本当に面白かった。三谷幸喜の喜劇を見るような読後感。様々な登場人物はどこかで繋がって、当初の予定とは全く違った方向へ物語りは走り出し、大山鳴動して鼠一匹みたいな。素敵だ。

特に面白かったのが、黒髪の乙女がその魅力全開に夜の繁華街を蹂躙する第一章「夜は短し歩けよ乙女」、学生ってアホだな、いやアホだったなと懐かしくなるような馬鹿馬鹿しさの第三章「ご都合主義者かく語りき」の二作。表題作は文句もつけようがないくらい、ツカミには勿体ないくらいのクオリティですし、第三章の学園祭は、大学生ならではのカオスっぷりがまた面白いのだ。この世界観、キャラクター達でもっともっと作品を読みたい気がしますが、森見登美彦初読みですし、続きがあるのかないのかもよくわからず。なので既刊を端から読み漁りたい気分です。本当に面白かった。

JUGEMテーマ:読書
2009.03.05 Thursday 09:53 | posted by ソラチ
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まほろ駅前多田便利軒/三浦しをん

評価:
三浦 しをん
文藝春秋
(2009-01-09)
不思議な二人がコンビの連作短編集
近所の書店で衝動買いの一品。表紙が愛用しているタバコだったことと、直木賞受賞作という帯につられて。表紙がコレじゃなかったらきっと手にとっていなかっただろう作品ですし、この作家と出会うこともなかっただろう。

東京の外れにあるまほろ市、その駅前で便利屋を営む多田は、行きがかり上、高校の同級生である行天を拾う事になる。居候の行天とともに便利屋に持ち込まれるトラブルを解決する暖かなミステリ。

―そんなことは自分でやれ、と言いたくなるような依頼のおかげで、便利屋という職業は成り立つ

町の便利屋として地道に働く多田に対し、自由奔放な行天。行くところも住む場所も帰る家もないのに焦らず落ち着いてる行天は、犬にも懐かれ、少女にも好かれ、娼婦にも好まれる。どこまでも自然体な行天の言動に戸惑い苛立ちながらも、肝心なところでガツンと本質を突く行天に多田も読者も魅せられてゆく、そんなお話でした。

物語も、便利屋の日常風景とは別に、行天絡みの非日常とがうまく噛み合っていて飽きずに読める。彼らの過去や、依頼の顛末を気にしつつ、便利屋に持ち込まれる様々な依頼も楽しめる、教訓やテーマ等気にせずに純粋に楽しめる、それこそがエンタメであって、そこが直木賞として評価された点なのだろうと感じます。

私見ですが、直木賞はあくまでエンターテイメントを追求する賞であって欲しいと思っていますが、小説の完成度を問うなら、直前に読んだ恩田陸「象と耳鳴り」の方が私には高いと感じられましたし、エンタメとしてはこの直後に読んだ海堂尊「ジェネラル・ルージュの凱旋」の方がはるかに面白かった。ただ、直木賞にふさわしい作品として、エンタメ度とさらにもうひとつ心に残る何かがあるので、この作品は小振りながらも受賞に値する作品だったと読了後にうっすら思いました。他の二作がふさわしくないというわけでは勿論ないですが。特に「ジェネラル・ルージュの凱旋」は早くも2009年度もベストにランクインしそうなくらいアタリでしたし。

三浦しをんは初めて読んだのですが、なかなかどうして悪くない。特に日常風景の描き方がとても面白く、今作で言えば、常連客である山城町の岡さんのような魅力的な脇キャラも楽しい。少年少女が主役の作品だったら手が出にくいけれど、こういう地に足を着いた頑張る大人を描く作品であれば今後も読みたい。

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2009.02.05 Thursday 22:08 | posted by ソラチ
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家、家にあらず/松井今朝子

評価:
松井 今朝子
集英社
¥ 680
(2007-09-20)
集英社文庫のナツイチ、2008夏の一冊に選ばれていました。
主人公よりも魅かれるのは〜
「家」とは・・・
集英社文庫ナツイチで発見。夏の読み物としてはどうなのかはさておき、舞台は大奥。といっても将軍様の奥ではなく、大名の奥御殿ですね!

江戸の同心の娘・瑞江は、大名の奥御殿に勤めるおばの勧めもあって、奥御殿へ奉公にあがることになる。そこでは陰湿ないじめや権力抗争が渦巻いていた。やがて奥御殿では人死にすら出る事件が連続し、同じ頃、世間では屋敷勤めの女中と人気役者の心中事件が発生。心中事件を捜査する父と、奥御殿での事件を独自に捜査する娘の双方で語られる時代ミステリ。

女って嫌だなと思うような描写が多ければ読むのはムリと思っていたのですが、そんなドロドロした過剰演出もなく、奥御殿に対して無知の主人公が、同じく知識のない読者に代わって当時の生活だったり奥御殿勤めの厳しさだったりを体感するという初心者にやさしいシステム。ただ、奥御殿がどういうものだったかという事よりも、事件に主軸を置いており、ラストに待ち受ける大活劇は予想外でした。これはミステリというよりエンタメだ。勿論、悪い意味ではなくエンターテイメントとして楽しめる作品になっています。美しい舞台役者や、奥御殿に勤める女性たちが多く登場するので、これは映像で見たいかなとも感じました。大立ち回りもありますし。衣装など想像するだけで絢爛でしょう。この時代の作品は本当に興味をそそられます。町並みだったり衣装だったり生活習慣だったり人間模様だったり。しばらく江戸時代を舞台にした時代小説を探してみようかな。

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2008.08.27 Wednesday 22:24 | posted by ソラチ
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吉原手引草/松井今朝子

評価:
松井 今朝子
幻冬舎
---
(2007-03)
他所様のブログでレビューを見るたびに、ずっとずっと読みたくなっていった作品ですが、文庫化我慢できずに古書店で格安ゲット。第137回直木賞受賞作です。

物語はひとりの男性が吉原の引手茶屋のおかみから話を聞くところから始まる。予想外だったが、全編インタビュー形式で物語が進む様子。おかみをはじめ、様々な店や職人、芸人などから"葛城"という花魁の事件について聞き込み、次第にその花魁がどういう人物だったか、吉原を揺るがしたその事件とは何なのか、その真相は・・。

最初は、男が誰なのか、何を聞きたいのか、事件とは何なのか、状況を把握するのに必死。しかし、それ以上に関係者がそれぞれ面白い。当時の吉原の様子だったり、花魁とはどういうものなのか、その周辺の人々はどう生きていたかが魅力的に描かれています。これまで描いていた吉原のイメージは映画「吉原炎上」くらいだし、吉原通いとは、高いお金を払って"恋をする"、"結婚する"ようなもの、という見解も面白かった。実際はどうだったかをさておいても、風習、しきたり等の情報が満載で良かった。

中盤は主に葛城という花魁がどういう人だったかがメインで、後半一気に事件の真相に迫る感じ。謎ばかりで始まる事件への興味と知的好奇心を同時に満足させてくれる作品で、直木賞かなあと思いはしたものの、想像以上に面白く読めましたので、まあ、不満はありません。ただ、これは直木賞?

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2008.04.06 Sunday 16:47 | posted by ソラチ
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となり町戦争/三崎亜記

評価:
三崎 亜記
集英社
¥ 500
(2006-12)
終始無神経な話でした
説得力に欠けるよ・・・
これが現実
この作品はどうして書かれたんだろう。それが読後最初に感じたこと。まあ、コンセプト、目的が見えすぎる作品もどうかと思いますが。現代日本で町単位の事業として行われる“戦争”を、戦争に実際に関わったこともない、自らが生きている国・町で戦争が起きていることも知らない青年が主人公として読者と一緒にこの得体の知れない戦争を経験していくのです。当然フィクションです。

ある日突然、戦争がはじまった。銃声やサイレン、空襲警報などが鳴るわけでもなく、普段の生活も全く変わらない。職場も家もスーパーでも公道でも。しかし、町の広報誌では戦死者数が記載され、自分が住んでいる町で着実に戦争が起きている。そんな中、役場から戦争に従事するよう要請が来る。

役場の指示に従い、これが戦争?と思いながらも日常の生活を送る主人公。本当に戦争は起こっているのか、目に見えない戦争、姿が見えない戦争に実感がなく、ただただなすがまま言われるがままに日常の生活を送る。決して武器を取るわけでなく、武器を見かけるわけでもなく。町の広報誌では確実に増えていく戦死者数。しかし、日常と変わらない平穏な現実が目の前にある。そのギャップやリアリティのなさが、今も地球のどこかで起きている紛争、戦争と、それを知らない、またはニュースで眺めるわたしたち日本人のおそらく大部分の人たちとのギャップと似ていて、なんとも言えない気分になる。例えばイエモンの歌(JAMだったかなー)でもある「乗客に日本人はいませんでした」みたいな。

作品の主人公も現実はどうなのか何の目的で戦争が起きているのか、戦争の状態、必要性なんかもよくわからずに戦争を体験?することになるわけですが、学校で学んできた過去に起きた戦争というものとは大きく異なり、そういう過去の戦争に対して深く考えさせるようなものではなく、ただ淡々と実態の見えない戦争にちょっとした形で関わったような、そんな作品でした。フィクションとしては面白いけれど、読後感はなんとも言えない。これは読む人によってどこをどう感じるか何を感じるのかで大きく読後感が違うんだろうなと思います。

最後に、表紙裏にある作者紹介で作者が男性(おそらく)であることに驚きました。名前から女性だと思っていたのですが。ただ、作品を読むと男性が書いたのかなあという気も。時間が経ってからもういちど読みたい作品。
2007.06.07 Thursday 18:17 | posted by ソラチ
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翼ある闇/麻耶雄嵩

評価:
麻耶 雄嵩
講談社
¥ 770
(1996-07)
良くも悪くも騙されまる
デビュー作としては
本格ミステリへの限りない礼賛

最初の作品なのにいきなり最後かよ、みたいな、各所で既成概念にとらわれない面白い書き方がされていました。引用、パロディの多さは独特です。“ヘイスティングス”ネタのしつこさに笑った。

最初の、玄関ホールの帽子掛けで度肝を抜かれ、どんでん返しの連続で確かに面白いけれど、真犯人はすごく残念。本人を書くのはいいのか!!アニメかよ、みたいな陳腐なネタでした。それくらい現実感ないんですけど。しかし、香月と木更津コンビは凄く良かった。メルカトルはともかく、彼ら二人はもう一度見たいかな。
2006.05.05 Friday 07:28 | posted by ソラチ
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