07,
2010
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仏教の経典を求めてチベットを目指す修行僧・能海寛。しかし、その旅路は、荷物が狙われたり、不審者に付けねらわれたりと不穏な空気がつきまとう。彼が留学僧として認められた影には、政府のある思惑があった。
その店ではつい、心のうちや抱えている問題を打ち明けたくなる。三軒茶屋にあるビアバー“香菜里屋”にやってくる客が、マスターに持ちかける謎をスイスイと解き明かすシリーズ第二弾。
評価:
北森 鴻 集英社 ¥ 660 (2002-03)
自分の中ではメインではない
北森鴻らしい一冊 文句なく5点 混乱したミステリ |
小劇団「紅神楽」を主宰する女優・紅林ユリエが拾った男性、ミケさんはとびきりの料理の腕前で名探偵。彼の料理に舌鼓をうちつつ、難事件も簡単に料理する、そんなミケさんにも秘密が・・。料理をテーマにした珠玉の短編連作集。
評価:
北森 鴻 文藝春秋 ¥ 810 (2004-08)
価値観が我が儘だった時代
裏切り 幕末・明治を描く上質な歴史小説。あくまで、歴史小説。 |
高杉晋作のもとに集まった志士たちの中に藤田傳三郎の姿があった。何度も敗北、裏切りを味わいながらも、光の中を進み続けた傳三郎と、影のように寄り添う幼馴染の“とんぼ”宇三郎の奇異な友情とその生涯を描いた作品。
公園で全身を骨折した男性の遺体が発見される。被害者は、名前や素性はわかっているのに交友関係や生活の状況がほとんどわからない謎の男性だった。さらに、彼の残したノートに書かれた内容が、新たな事件を浮かびあがらせる。
明治三年、歌舞伎界の花形役者・澤村田之助は脱疽のため両足を切断する。それでも彼は舞台に立つことを選んだ。ところが、その公演中に主治医が殺害され、やがて連続殺人事件へと展開する。戯作者の河竹新七の弟子・お峯は、持ち前の頭脳と好奇心で事件の捜査に乗り出す。
評価:
北森 鴻 光文社 ¥ 560 (2006-07-12)
謎解きに地図があると嬉しい
京都の闇にうごめく悪 京都が好きな人はそれなりに |
後ろ暗い過去を捨て、貧乏寺の寺男として第二の人生を歩き出した有馬次郎。しかし、彼の前には厄介な事件が転がり込んでくる。傍若無人な地方新聞の記者と裏家業から足を洗った男が、たまに和尚の知恵を拝借しつつ事件を解決する連作短編集。
男子高校生が美術室で焼身自殺した。彼の死を調べるうちに、その死が自殺ではないと確信した同級生は、彼あてに手紙を書く。その手紙が作家・阿坂龍一郎のもとに次々と届き始める。