ながし読み日誌

文庫で読書。最近はハードボイルドに傾倒気味です。。
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2010.04.07 Wednesday | posted by スポンサードリンク
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悪魔と詐欺師―薬屋探偵妖綺談/高里椎奈

評価:
高里 椎奈
講談社
¥ 730
(2006-06-15)
最後までしっかり楽しめた
精力的に薬屋探偵シリーズ読書中・・だった筈だけれど、読了は1週間以上前でした。なので、結構忘れてしまっていたりするのですねえ。

高遠刑事のお見合いから始まる本作。一見短編と見紛うような一貫性のない事件。自殺や事故、事件すべて解決した事件に実は共通項が!?薬屋探偵シリーズ第三弾です。今のところ一番面白いかもしれない。といってもまだ三作しか読んでいませんが。

ここにきてようやく気づいたのですが、このシリーズのストーリーテイラーはおそらく最年少のリベザル。作品を追うに従って彼がどんどん幼くなっていくようで、たまらないですね。警察署に訪ねてきた彼が書かれるシーンがあるのですが、文章だけでこれだけ可愛い事を表現できるのかというくらい愛らしい。

1作目から登場したネットの情報屋“シャドウ”の正体も今回は明らかになり、シリーズとしてネタが小出しで楽しめますね。ラストの青臭い別れのシーンもキライじゃないです。別れのシーンを読後なぜか海辺のシーンだと思い込んでいて、今パラパラ本を捲って驚きました。普通に部屋じゃないか。なぜ記憶が勝手に海に変換されていたのか。やっぱり別れのシーンは浜辺じゃなきゃだめなのか。自分のいい加減な記憶がちょっと面白い出来事でした。

実は前回から薄々感じていた事がひとつ。この作家は説明が足りないです、ほんとに。ミステリファンなら書かずともわかるだろうという事なのか、今回も結局のところゼロイチのところに持ち込まれた依頼はどういったものだったのか、誰から?と、私のようないい加減な読者は必死に考えなければならないわけで。そう思うと世に溢れる探偵小説で、探偵が最後に事件の統括を行う意義がわかってきました。なんでわかりきった事を事件関係者をわざわざ集めておさらいするのか、勿論時には犯人を追い詰めるという効果もあるでしょうが、私のような未熟な読者に解説する要素もあるのだ。そういう類の優しさがちょっと足りない作品のようなので、面白いけれど次回からは気を抜かずに読まなければ。
2007.10.12 Friday 18:29 | posted by ソラチ
・ 高里椎奈 | permalink | comments(0) | trackbacks(1)

黄色い目をした猫の幸せ―薬屋探偵妖綺談/高里椎奈

評価:
高里 椎奈
講談社
¥ 790
(2005-12)
個人的には…
凄惨だなぁ
☆相変わらず☆
深山木薬店の裏家業は揉事相談所。そこへ少年からもたらされた依頼は殺人だった。しかもターゲットがバラバラ遺体で発見されて、深山木薬店に殺人容疑がかかる。警察機関とはあまりお近づきになりたくない上に殺人容疑とあって大ピンチのなかから始まる探偵譚。薬屋探偵シリーズ第二弾。

実際には随分前に読了していたんですが、テキトーな読み方をしてしまってオチの意味がわからず消化不良だったのです。でもまあ、戒めの意味も込めてとりあえず何か書かなければ・・。

殺人容疑という身に降りかかった突然の火の粉を振り払うため、秋と座木は事件捜査に乗り出す。事件と並行して、リベザルは友情を育むカタチで事件の核心へ近づいてゆく。リベザルの悩みだったり、座木の持つ特性だったり、それぞれのキャラクターが特化して書かれていた。秋の名前の秘密もなかなか面白い。しかし、事件自体は妖怪主体ではなく人間の起こした人間らしい事件ではある。ミステリ要素が少し強い作品かしら。事件が凄惨なのでそう感じるのかもしれない。

しかし、事件とそれまでの過程は楽しく読めていても、今回読み方が非常に悪かったらしく、大きなオチの部分で、わかんねー、という場面が幾つかありまして。まず、最後のダリアの話。オチを読んでいる時点では「ど、どこにダリアが・・?」みたいな。結局その部分を読み返ことに。さらに苦しいのが現場の風呂場で秋が座木に命令した事の本当の意味。「もしかしたらあれは・・・」「終わったことだ」みたいにさらっと流しやがって。わかりませんから、わたしわかりませんし。これに関しては推理力が足りないのか、何か大切な部分を読み飛ばしていたのか皆目見当もつかない。だからといってもう一度読み直すのも不毛な気がする。これが京極作品だったら絶対読み返すのになあ。さらにタイトルの意味もいまいちピンと来ないので、結局この作品の根幹の部分を理解していないような気がします。これはいずれ読み直しだ・・。
2007.10.03 Wednesday 12:06 | posted by ソラチ
・ 高里椎奈 | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

銀の檻を溶かして―薬屋探偵妖綺談/高里椎奈

評価:
高里 椎奈
講談社
¥ 700
(2005-05)
謎めいた何か
ワカラナイ
第一部完結まで読んでからの感想なのですが
↑アマゾンレビューの「ティーンズ小説から背伸びしたい人向け」というのに笑いました。確かにライトノベルにカテゴリされても違和感がない。むしろライトノベルなのか。“第11回メフィスト賞受賞作”に惹かれて読書。

商売する気がまったく見えないもぐりの薬屋。どんな薬でもお売りします、そんな深山木薬店の副業は、探偵まがいの揉め事解決屋・・ではなく、ヒトではないものが起こした事件を扱うというもの。メンバーは店長と店員二人。どれも美形なので講談社BOOK倶楽部の紹介文には“美男探偵3人組”とか“超美形少年”とか“美男探偵トリオ”という言葉が飛び交っているわけだ。別にその用語に惹かれたわけでは断じてない。そもそも少年は守備範囲外デス。でも表紙の美しいイラストを見る限り、右奥の青年は男前ですね。唯一少年じゃないし。

まあ、美少年に興味はなくとも事件自体は興味深い。雪が積もった学校の校庭にあらわれた全長100メートルものミステリーサークルの謎、子供が亡くなってから続く深夜のノック、そして仕事の成功に命を懸けて悪魔と契約してしまった男。それらの事件を追ううちに複雑に思えた事件たちが交差する。事件や犯人はまったくわからなかったんですが、校庭で見つかった少年の遺体のミステリは真相が素敵だった。こういうのキライじゃないです。

デビュー作なのかどうかはわかりませんが、わりと文体が荒く感じて最初はデビュー作っぽいなあと感じながら読んでいましたが、事件が進むにつれのめりこむように読めます。続きが読みたくて速攻二作目を買って来てしまいました。買いに行ってびっくりでしたが講談社文庫で既にもう何冊も出ているのですね。ノベルスを見ると他のシリーズもあるようで。とりあえずこのシリーズだけは追って読んでみよう。

探偵役の店主・秋は、まるで美少年はこうあって欲しいという妄想をそのままキャラクターにしたみたいで、低血圧で寝起きが悪かったりワガママだったり頭脳はキレるけど冷たいっぽかったり生意気だったり。正直あまりスキではない。しかし、それをカバーするのが落ち着いた感じの男前で料理が旨く女性に優しい座木と、母性本能をくすぐる要素満載の元気な子供・リベザル。面白い名前です。その他、ヤンキーっぽい僧侶だったり、喧嘩仲間のような同類の友人だったり、キャラクターはそれぞれ面白い。このあたりがシリーズで読みたくなる要因か。キャラクターだけが魅力的だったら、ただのライトノベルじゃんと思うんですが、悪魔や妖怪が絡む事件を扱う探偵という設定や、発生する事件の魅力がミステリファンにはたまらない。ライトノベルも好きという守備範囲の広いミステリファンにはオススメですね。
2007.09.10 Monday 14:46 | posted by ソラチ
・ 高里椎奈 | permalink | comments(2) | trackbacks(0)
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