ながし読み日誌

文庫で読書。最近はハードボイルドに傾倒気味です。。
favorite recent entries 2009

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

2010.04.07 Wednesday | posted by スポンサードリンク
- | permalink | - | -

魔王/伊坂幸太郎

評価:
伊坂 幸太郎
講談社
(2008-09-12)
長い長い予告編を読んだような感じ
人は言葉に縛られている
魔王より呼吸の方が好き
↑amazonレビューに対抗するわけではないが、わたしは「呼吸」より「魔王」の方が面白かった。タイトルからなんとなく読みたくて仕方なかった作品がようやく文庫になりました♪予備知識ナシでしたが、裏表紙の紹介文があまり興味をそそらなかったので、こんなに読むのが遅れてしまいました。しかし、そこは伊坂幸太郎。いざ読んでみると、期待に違わず、面白い。

自分の思うとおりに他人に言葉を発せさせる、そんな不思議な能力にある日突然目覚めた安藤。強い口調に革命風を吹かせた政治家・犬養に興味を覚え、興味は漠然とした恐怖へと変わり、自分の不思議な力を持って安藤は犬飼へ近づく。
read more...
2008.11.07 Friday 22:23 | posted by ソラチ
・ 伊坂幸太郎 | permalink | comments(0) | trackbacks(1)

死神の精度/伊坂幸太郎

評価:
伊坂 幸太郎
文芸春秋
¥ 550
(2008-02-08)
死ぬってどんなこと
クールで愛嬌ある主人公の「死神」が遭遇する多様な人生模様!
ある寒空のくうき。
これは文句なしの星5つ。過去の記事を見れば一目瞭然ですが、伊坂幸太郎の作品を読むたびに「今まで読んだ伊坂作品の中で最高だ!!」と思っていますが、これこそが傑作ですよ!!映像化もされましたが、とりあえず小説版は傑作だった。直木賞候補作で、第57回日本推理作家協会賞短編部門受賞作品。

死神の仕事は、ターゲットを調査し、可か不可か判断すること。面倒だからテキトーに調査し調査期間の多くをミュージックショップの視聴に費やすいい加減な死神もいるが、俺はそうじゃない。みたいな。「俺が仕事をすると、いつも降るんだ」というキャッチコピーも、どんだけハードボイルドだ、と一見思いますが、クールで淡々としていてしかしどこかズレていてハードボイルドとはちょっと距離のあるような魅力的な死神・千葉。彼が担当する6人の対象者との物語です。
read more...
2008.04.18 Friday 20:08 | posted by ソラチ
・ 伊坂幸太郎 | permalink | comments(8) | trackbacks(4)

チルドレン/伊坂幸太郎

評価:
伊坂 幸太郎
講談社
¥ 620
(2007-05-15)
チルドレン
不思議な青春時代
なんか後味が良い本
いやー、これはスキです。伊坂幸太郎が、“わりとスキな作家”から“めっちゃ好きな作家”に変わりました。たとえネタが微妙だったとしても、色々思うところがあったとしても、それでもすきだー。伊坂幸太郎の作品の中では一番好みです。新しい作品を読むたびに一番だ!!と思うんですが。確か「グラスホッパー」を読んだときにも「一番好きだ!!」と書いた気がする・・。

彼が歩けば嵐が巻き起こるようなトラブルメイカー・陣内の武勇伝、5話からなる短編連作集です。短編集とはいえ、5話全てでこの作品が出来ているような印象。↑のアマゾンレビューにある「短編集のフリした長編小説」とは正しい印象ですね。

一話目「バンク」は銀行強盗の話です。またか!! どんだけ銀行強盗スキなんだ(笑)
人質は民間人が4人と行員。人質全員にお面を被せられ、事件が進みます。推理はわりとわかりやすかったけれども、陣内という青年を知る上でのイントロダクションとしては良い感じ。陣内が何かする度に、恥ずかしくなったり謝ったり青くなったりする友人の姿が面白い。そういうトラブルメイカーはごく近くに居ると大変だけれど、遠くから眺める分には楽しい。陣内みたいなキャラクターはなぜか憎めなくしかも運の値がMAXなんだろう。キャラクターの印象はまるで違うけれど、赤川次郎の四字熟語シリーズに登場する大貫警部を思い出しました。

そんな彼が社会人として働く姿を描いたものが二話目「チルドレン」と四話目の「チルドレンII」。彼が選んだ職業も面白く、どちらも同僚で後輩の青年の目線で物語は進みます。特に「チルドレン」はある程度推理可能なものの物語として面白かった。伊坂幸太郎の作品は軽犯罪や犯罪者が多数登場します。しかも格好良く書かれる事が多い。これって大丈夫なのかな、憧れちゃう人とかいるんじゃないのかと思うんですが、そのあたり際どいラインで作品が書かれていますね。ただ、芥川龍之介は読みたくなる。あれは読みたい。

三話目「レトリーバー」は、駅前の高架歩道にあるベンチに2時間以上居続ける様々な人たち。彼らはなぜ2時間も同じ場所に居るのか。その理由を推理するというもの。また、五話目の「イン」はデパートの屋上でバイトする陣内の話。どちらも一話目に登場した盲目の青年が語り部。作品の中でも触れられていたけれど、盲目であるということで過剰に同情されたり気を使われたり避けられたり・・どうしても普通ではない反応が多い中で、この作品に登場するキャラクター達の接し方は非常にびっくりで好ましいものでした。盲導犬に嫉妬する彼女をはじめ、目が見えない事を何とも思っていない陣内は勿論、陣内の友人の鴨居が特にすごい。「欲しい服があるんだけど、一緒に選んでくれないか」盲目なのに?と本人自らツッコミ入れてますが、理由とそんな話が普通にできる鴨居が素敵でした。

一見、破天荒・・むしろ不可解な行動の多い陣内だけれど、独特の価値観、言葉、行動が魅力的で、ミステリ部分はややわかりやすいものの、この作品はミステリ部分ではなく陣内の持つ美学だったり人間性を楽しむ作品でした。格好良いけど真似できない、けれど彼の近くに居ると頑張りたくなったり勇気が出てくるような・・しかし、彼にちょっとでも憧れて勇気を出すとそれはそれで派手に失敗しそうな、そういう楽しさ。また、彼らの作品が読みたいです。
2007.09.14 Friday 23:27 | posted by ソラチ
・ 伊坂幸太郎 | permalink | comments(4) | trackbacks(1)

グラスホッパー/伊坂幸太郎

評価:
伊坂 幸太郎
角川書店
¥ 620
(2007-06)
ファンになりました
主人公に思う
読みやすく、不思議なキャラ達だった。
文庫新刊なのになぜ商品画像がないのか、amazon。非常に不満ですが作品自体はとても面白い。伊坂幸太郎の既読作品の中では一番好きです。

亡き妻の復讐相手を目の前で殺害された「鈴木」は復讐を横取りした犯人「押し屋」を追う。自殺専門の殺し屋・鯨は、死者の幻影を清算するため、そしてナイフ使いの殺し屋・蝉は興味半分と自由を求めてそれぞれ「押し屋」を追う。「鈴木」「鯨」「蝉」3人の視点から語られる伊坂版ハードボイルド。

わたしハードボイルド好きなので、個人的には「アヒルと鴨〜」より好きです。この作品には様々な職業の人間が出てきて、皆が追うのは「押し屋」と呼ばれる殺し屋。押し屋を追ったはずの鈴木が会ったのは不思議で魅力的な一家。そこで交わされる会話は伊坂幸太郎ならではの言葉の数々でした。自分はこう思うんだ、という考え方だったり、ちょっとしたエピソードだったりが伊坂作品はすごく面白い。今回の場合は鈴木の妻との出会いや彼女の発した言葉がとても魅力的でした。

「鈴木」「鯨」「蝉」の中で一番惹きつけられたのが人殺しを否定する鯨。「俺が会う奴が、勝手に死んでいくだけだ」うは。かっこいい・・。帯のコピーに「伊坂幸太郎、最大の問題作にして 最強傑作登場!」と書かれてましたが、最強傑作ってなんでしょーね。この“問題作”なのは、鯨や蝉のような殺し屋をかっこよく書いているからなんだろうか。それともこれまでの伊坂幸太郎が書いてきたポップでオシャレな作風とのギャップなのか? 3人目の「蝉」は依頼されれば老若男女問わずに殺す殺し屋。非常に若く、西尾維新が生み出した零崎人識くんのような軽快さを持ち、ファンが出来そうな魅力的なキャラクター。こっちこそ問題な気がするけれど、この彼の思考はいろいろ予想外で面白い。

作品の中でまた伊坂幸太郎のデビュー作をほのめかすくだりがありましたが、出版社違うのになあ。もしかして他作品とのリンクとか楽しめる作家なのでしょうか。案山子の話とのリンクはこれまで気づいたのが2、3作品くらいなのでもっと探せば色んなリンクがあるのかな。

ともあれ、夏の文庫フェア第一弾の伊坂幸太郎はかなりの当たりでした。好き嫌いはあるのかもしれないけれど、エンターテイメントを求める人にはオススメの一冊。
2007.07.17 Tuesday 11:47 | posted by ソラチ
・ 伊坂幸太郎 | permalink | comments(2) | trackbacks(2)

アヒルと鴨のコインロッカー/伊坂幸太郎

評価:
伊坂 幸太郎
東京創元社
¥ 680
(2006-12-21)
Amazonおすすめ度:
伊坂幸太郎の作品を読むとき、前情報は一切ナシで、それでも絶対ハズレないだろうと思って読みますが、やっぱりハズレないんです。タイトルからずっとずっと気になっていた「アヒルと鴨のコインロッカー」、人やタイトル、セリフ、テンポ全てとにかくセンスがいい。若い作家が書いた作品として舞城王太郎と比較してみると、舞城は新鋭作家のハイエンドで苦手な人にはとことんダメという際物の印象があるけれど、伊坂幸太郎は根底に流れる綺麗さが絶対にあって80点オーバーを常に取ってくるスラッガーのよう。今までの伊坂作品の中でも一番の出来ではないでしょうか。吉川英治文学新人賞受賞作ですが、これは受賞して当然の作品。

大学の入学準備で引っ越してきてすぐ、僕は隣人の河崎から書店強盗に誘われる。狙うのは広辞苑1冊だけ。結局僕は2日後に書店の裏口でボブ・ディランを歌いながらドアを蹴っている。そんな僕と河崎、ブータン人のドルジとペットショップ店員の琴美のちょっと切なく温かい物語。

2年前と現在を順々に辿っていく二重構造。しかし、その中にも連続ペット殺しの顛末や、鍵のかかった部屋から教科書だけが盗まれた謎、野良猫の尻尾に結ばれたくじの謎。それらのミステリーもポイントポイントで効果を発揮。「陽気なギャング〜」より伏線が上手く回収されているような。どちらが先に世に出たのかはわからないですが。そして今回も冒頭から「強盗」あり。伊坂作品ってひそかに強盗率(?)高くないですか?

メインとなる4人(実際は僕と3人というスタイル)は、決して恵まれている環境ではなくそれぞれ不幸せを背負っている、しかしそれを不幸せとして捉えず、淡々と彼ら彼女らの今を生きているところに、静かに感動します。思いっきりドラマチックに描くこともできるだろうに淡々と描くところに良さがあるんですね。読了した人にしかわからない感想ですが。

一番気になるタイトルの「アヒルと鴨」。文中では「アヒルと鴨の違いって?」みたいな感じで登場しましたが、森博嗣S&Mシリーズの「オットセイとアシカの違い」を思い出しました。あれは面白かった。コインロッカーがどこに登場するかは未読の方は読んでからのお楽しみということで。そのコインロッカーが登場するシーンはこの作品の中でも一番「うわー」と思ったシーンです。嫌な意味ではなく物語のクライマックス。読了直後、もう一度そのページを開いて見てしまいました。キャッチコピーの「神様を閉じ込めに行かないか?」まさにそのシーン。素敵です。

この作品、映画化されるようですが、映像化したくなるような名シーン、光景が沢山あります。しかし実際どうやって映像化されるのか気になるような見たくないような。それぞれのキャラクターがしっかり確立しているので、それがもし自分のイメージと違って登場したらがっかりするかもしれない。
2007.02.02 Friday 09:43 | posted by ソラチ
・ 伊坂幸太郎 | permalink | comments(4) | trackbacks(7)

ラッシュライフ/伊坂幸太郎

評価:
伊坂 幸太郎
新潮社
¥ 660
(2005-04)
伊坂作品を初めて読む人にはちょっと難しいかも
そんなに…?
一人の物語⇔一つの人生

いや、面白いな伊坂幸太郎。
世の中にはいろんな人がいて、その人の生きた道を線とするなら、その線が交差する部分を切り抜いて見せてもらったようなそんな本でした。
地下鉄で通勤時にタラタラ読んでましたが、この作品は一気に読むべきだ。

金で何でも買えると信じている画商に買われた画家、不倫相手と一緒に互いの伴侶を殺そうと画策する精神科医、プロフェッショナルの泥棒、宗教団体の幹部に神殺しをもちかけられる信者、そして、リストラされ無職となった男は駅前で薄汚れた老犬を拾う。

主人公はそれぞれの人生を生きる彼ら彼女らで、それをひとつの話として纏め上げた事が凄い。複雑に絡み合うストーリーに、死体がバラバラになってまた元通りになって歩いていくという都市伝説みたいな話や、「あなたの好きな言葉を教えてください」と街角に立って調査をする外国人学生、同じく街角にいる汚れた老犬、「何か特別な日に」との垂れ幕がある展望台等の背景が素晴らしいアクセントになっている。こんなことアリエナイみたいな要素も伊坂幸太郎だったら結構気にならないんですが。私だけか。

特に誰がと言いたくないくらい皆それぞれ個性があってそれぞれの人生を生きていますが、泥棒・黒澤の達観したようなセリフがかなりお気に入りです。人生論とか。同調できるかどうかは別にしても、彼が感じたこと、彼が放ったセリフひとつひとつがいい。「陽気なギャング〜」の成瀬に近い印象です。それにしても、泥棒とか銀行強盗が好きなのかな、伊坂幸太郎。

「ラッシュライフ」は、全ての話がそれぞれ単体でも面白いのに、やがて全てのストーリーがそれぞれ交差し、また離れていくそんな過程を楽しむ小説のようだ。この人はここでこの人に会っていたんだ、みたいな楽しみがあるので、やっぱり一気に読んだ方が面白い。時間がかかると最初の方を忘れちゃう私のような人はなおさらです。ああ、なんかもったいない。読了したばかりなのにもういちど最初から読み直したいかんじ。
2006.08.22 Tuesday 10:12 | posted by ソラチ
・ 伊坂幸太郎 | permalink | comments(3) | trackbacks(0)

陽気なギャングの日常と襲撃/伊坂幸太郎

評価:
伊坂 幸太郎
祥伝社
¥ 880
(2006-05)
主人公4人以上にぼくは田中のファンだ
陽気なギャングの日常と襲撃
日常だねえ

続編はハードカバーだと思っていたら新書だったようで、即買いです。
前作ほど見事な作りではなかったけれど、最初の短編4つが非常に良かった。まさにギャングたちの日常と襲撃です。

「おまえは昔から、事前に勉強をしておいて、試験に臨むタイプだったからな」
「試験ってそういうものじゃないの」

こういう遊びがあってシリーズものは好き。響野というキャラクターが愛しくてたまりません。ただ、この大風呂敷をどう畳むの??とか、もしかしてスベった?と思う箇所があったのも事実。前作は、オチが予想できても予想通りになったとしても諸手をあげて賞賛できた楽しさがあったのに、今回は前作ほどのパンチ力ではナシ。でも伊坂幸太郎の文章はすごく好きなのでまあいいかという感じです。

最初の短編4つはそれぞれひそかなミステリで、謎のチケットをめぐる素敵な短編は良かった。久遠青年の頭の良さも好ましいです。読んでいる間中、彼は誰かに似ていると思い続けていましたが、森博嗣のVシリーズに登場する小鳥遊練無に印象が似ているのだ。このシリーズは時間をかけてじっくり長く楽しみたい。
2006.06.19 Monday 20:50 | posted by ソラチ
・ 伊坂幸太郎 | permalink | comments(4) | trackbacks(2)

陽気なギャングが地球を回す/伊坂幸太郎

評価:
伊坂 幸太郎
祥伝社
¥ 880
(2003-02)
ロマンはどこだ
初めての伊坂幸太郎
ミスター痛快娯楽小説

演説の達人、嘘を見抜く名人、スリの天才、正確な体内時計を持つ女性。4人の銀行強盗が、仕事を終えて逃走中に、他の銀行強盗に盗んだ金を強奪される。ユニークな4人組が強奪犯を追う緩やかなそれでいてスピード感もあるサスペンス。サスペンスかな?むしろ古い表現だけど活劇、奮戦記みたいな感じ。

伊坂幸太郎は「オーデュボンの祈り」がかなり好きだったのに、なぜかなかなか他の作品に手を出せずにいましたが、大好きなブログサイトさんで紹介されていて、読む気になりました。いや、本当にいいです、これ。楽しい。面白い。

まず、登場人物がどれも魅力的。読んでいる最中はそれほど感じなかったのに、読み終わった後、彼らの話をもっと読みたい!!そんな気にさせられました。映画版ではどの役を誰が演じるのか気になって映画の公式サイトまで見に行ってしまいました。勢いで映画も見に行きたいです。確かにオチは読めるけれど、特に面白さが減るわけでもなし。いや、まじ楽しい。文庫で買ったので続編も文庫で購入したいけれど、文庫落ちまで待てなさそうだ。

解説で書かれていたことですが、「オーデュボンの祈り」を読んだ人の中で、喋るカカシや日本から独立した島という存在を否定した人たちがいる、作品に込められた他の要素にもっと目を配ればそんなこと言うはずもない、みたいな記載がありました。確かに。伊坂幸太郎の作品は現実とは異なる部分があるが、現実との差異を気にして楽しめないのは勿体ない。読んでいるうちに現実との相違なんてどうでも良くなるくらい、その世界観やストーリーに夢中にさせられます。伊坂幸太郎の描く世界も文章もストーリーもめっちゃ好みです。しばらく伊坂幸太郎読み続けたいな。

伊坂幸太郎は文庫落ちにあたって随分内容をカットするそうで。オーデュボンに至っては100ページくらいカットされたらしい。何でも厚い文庫は作家の怠慢だとか。文庫派の私としてはハードカバーで購入するのはなかなか勇気が必要。ハードカバーなんて高村薫、京極夏彦くらいしか買わないし。でもカットされた部分も読みたいし。数日後には、「陽気なギャングの日常と襲撃」の感想をブログに書いていそうだ。ああ。
2006.06.04 Sunday 22:29 | posted by ソラチ
・ 伊坂幸太郎 | permalink | comments(0) | trackbacks(2)

オーデュボンの祈り/伊坂幸太郎

評価:
伊坂 幸太郎
新潮社
¥ 660
(2003-11)
祈りは届いたよ
ミステリーと言うよりは叙情詩って感じ。
<案山子>の物語、ならぬ、<欠かし>の物語

江戸時代の開国を機に鎖国を始めた萩島。話す言葉は同じだが、予言をするカカシ、反対の言葉を話す画家、殺すことを許された男、太りすぎて動けなくなったウサギ。外からやってきた主人公が見る不思議な世界を描くミステリ。

世界観はルイス・キャロルを彷彿させる不思議な島です。事件が起きても、淡々とマイペースに、静かに、穏やかに話が進み、一貫して急ぎすぎない印象。とても気持ちよく読めました。

あるものの正体だけががっかりでしたが、終わり方、話の進み方、本全体の持つ雰囲気はすごく好き。満足です。

ファンタジーっぽいミステリでは、森博嗣の「女王の百年密室」が近い感じがしますが、「女王の百年密室」はもう少し「おとぎの国」色が強かった。
2006.03.05 Sunday 07:37 | posted by ソラチ
・ 伊坂幸太郎 | permalink | comments(2) | trackbacks(3)
| 1/1PAGES |
最近の記事
カテゴリ
検索
過去の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
みんなのブログポータルJUGEM(じゅげむ)