ながし読み日誌

文庫で読書。最近はハードボイルドに傾倒気味です。。
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2010.04.07 Wednesday | posted by スポンサードリンク
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太陽を曳く馬/高村薫

評価:
高村 薫
新潮社
¥ 1,890
(2009-07)
あれの1割も売れないだろうけど

評価:
高村 薫
新潮社
¥ 1,890
(2009-07)

久々の新刊読書。単行本で即購入の作家は高村薫のみです。利便性と価格の事情もあって私は文庫もしくはノベルス読みなので、京極夏彦ですら、単行本買うの迷いますし。正直、ついこの間「晴子情歌」「新リア王」を読み終えたばかりなので、合田雄一郎が登場すると予告されていた「太陽を曳く馬」をこれほど早く手に取る事ができるとは思っていもいませんでした。いつも内容を確認してはすぐに消去している新潮社の新刊メールが初めて役に立ったよ!

都心にある禅寺の若い僧がトラックに衝突し死亡した。遺族は管理責任を寺に問い告訴する。その調査を命じられた合田雄一郎は、その訴状に過去の刑事事件で出会った福澤彰之の名を見る。「晴子情歌」「新リア王」に続く三部作の最後の作品、帯のコピーより「福澤一族百年の物語、終幕へ」
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2009.08.06 Thursday 14:53 | posted by ソラチ
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新リア王/高村薫

評価:
高村 薫
新潮社
¥ 1,995
(2005-10-26)
難解すぎる
あらゆる意味で読む者を圧倒する小説。
危険高度に達するということ

評価:
高村 薫
新潮社
¥ 1,995
(2005-10-26)
合田刑事新作「太陽を曳く馬」の必読テキスト
高村薫の真骨頂
絶対を誇る王が、息子たちに反逆の芽を見出す

ようやく読了。長かったー。上巻途中で放置していたのを、休みのうちに一気読み。これだけの長編に、ページを隙間なくびっしり埋める文字に閉口せず読めるエネルギーが必要。つまり書痴向けの作品だ。シンクレア超カッコイイ!と高村薫にハマった10年くらい前の私だったらきっと読めなかった。高村薫のキャラクターに魅せられたり、サスペンス性、エンタメ部分のみに惹かれた当時の私には、ハードルの高い作品。読書スキルって成長するものなのだ。

雪の降る夜、タクシーで代議士・福澤栄が向かったのは、小さな寺だった。対峙した父と子は、そこで初めて自分の生きてきた道を語る。
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2009.06.17 Wednesday 16:38 | posted by ソラチ
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晴子情歌/高村薫

評価:
高村 薫
新潮社
(2002-05-30)
リア王に至る大いなる序章か
壮大なマニフェスト
これぞ高村薫の真骨頂

評価:
高村 薫
新潮社
(2002-05-30)
晴子のしたたる青春、結婚、そして老い。過酷な近代日本を生き抜いた女性史でもある。
どうしたんだろう??

これまで高村薫を読み続けてこなければ、絶対に最後まで読むことはできなかっただろう。読了前からその賛否についてはあちこちで聞いていましたが、高村女王の噂の純文学ですよー。純文学に慣れていなければキツイだろうし、ファンじゃなかったら読めませんでした。それくらい、私にとってはハードル高かったー。文章が好きで読みにくさを感じなかったのが救いだった。

作品は、母・晴子が息子の彰之へ送った手紙には、彼女がこれまで生きてきた人生がこまかく書かれていた。息子にこんな手紙書くハハオヤなんていないよ、と思いつつも、晴子という女性ならありえるかもと受け入れられる。美しく瑞々しい晴子という女性と、その息子が抱える複雑な想いだけを淡々と描いた作品。

正直、これまで高村薫のエンタメ性の高い作品が好きな人だったら、『照柿』以上に読むのが厳しいでしょう。高村薫の文章や、彼女の描く作品の背景が好きでたまらないという人なら読めますし、楽しむこともできます。農村や漁村の生活を淡々と書かれた序盤、キビシイかなとは思いましたが、実際読み終えると、今までの高村薫と作品の空気がまるでかわらないのに驚きでした。キリスト教から仏教へ宗派が変わったのかな?、くらいの作品の違いはあるんですけど、主人公・彰之は、高村作品によく登場するような、落ち着いて影があり、寡黙なのに心の中は燃えたぎっているようなエネルギーがあり、久々に高村薫の作品を読んだ感慨で素直に嬉しい。彼が、例えば過去の高村作品に主人公として登場しても違和感がないような、それくらい高村薫の好んで描く男性、主人公なのです。

『晴子情歌』は3部作らしく、『新リア王』へと続き、まだ見ぬ三作目には合田雄一郎が登場するとかしないとか。それが見たくて読んでいるようなものなんですが、『新リア王』のさわりを読んだ限り、彰之の物語のようですので、母・晴子への想いをかかえた息子がその後、どういう生き方をしているのか、どういう人生が彼を待っているのか、楽しみで仕方がない。やっぱり高村作品は文句なしに好きです。

そういえば、西尾維新「不気味で素朴な囲われたきみとぼくの壊れた世界」で、“機会があれば読んで見たい”イコール“ほぼ読まない”と書きましたが、高村薫については、ひと通り作品は読んでいるものの、大抵、文庫か単行本どちらかしか読んでいないので、ずっと文庫と単行本の読み比べをしたいと思っていて、単行本も少しずつ買い集めているので、2009年は幾つかハードカバーを読みたいのです。「黄金を抱いて飛べ」とか名作と言われている「神の火」などほぼ忘れていますし、昔はむむむと思った「地を這う虫」も今なら別の感覚で読める気がする。機会があれば・・という消極的なものではなく、読書の中で好みじゃない作品が幾つか続いたら、気を取り直して高村薫を・・くらいの勢いで読むぞー。

JUGEMテーマ:読書
2008.12.31 Wednesday 01:49 | posted by ソラチ
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照柿(文庫)/高村薫

評価:
高村 薫
講談社
¥ 680
(2006-08-12)
肉感的人間ドラマ+サスペンス
これはミステリーでなく純文学
下巻のアクセルまで耐えられるか

評価:
高村 薫
講談社
---
(2006-08-12)
色と気まぐれに彩られた不毛な作品
居住まいを正して読め。と著者がいっているような気がする。
まさに真夏に読むべき本

「判型違えば別物」との名言は週刊大極宮における宮部みゆき先生のお言葉だった気がしますが、それを地で行くのが高村薫でしょう。有名な話ですが、当然今回の「照柿」も帯に踊る「全面改稿」の大きな文字。でもまさか「照柿」が文庫化されるとは思ってなかったし、ミステリ書かない宣言後の作品だし、合田雄一郎にまた会えるという三重の喜びですよ。文庫落ちするということは高村作品では新作が出るのと同義ですし。と言いつつも発売されてから今日まで読んでいなかったのは「照柿」だからなのでした。

実際のところあまり高評価を得ていないように見える「照柿」ですが、確かにハードカバー版を最初に読んだ時はうーんとうなってしまった記憶が。なかなか読み進まなかった記憶しかなく、しかし内容はほとんど忘れていたので、今回の再読ではハードカバー版と文庫版の違いがわかりません。ここが加筆されてるしここが変わった!!的なファンっぽい反応ができなくて残念。高村作品は本当に好きなんですが。やはりハードカバーをもう一度読んでから文庫にあたるべきだったか。ただ、以前と作品の印象は大きく違った。

駅で女性の飛び込み事故に居合わせてしまった合田雄一郎。飛び込んだ女性と直前まで揉めていた男と連れの女は逃走。逃走した女に合田雄一郎は一目ぼれする。その女は合田雄一郎の幼馴染・野田達夫の女だった。簡単に言えばひとりの女に二人の男が惚れて振り回される話です。

前にどこかの書評で見たことがある。町工場の熱処理の過程をこんなに細かく描写されてもわかんねーよ、というもの。確かに当時はそうだと思ったけれど、野田達夫が後半追い詰められていく過程を描くには前半の工場の細かい細かい描写が効いてくる。この辺何か変更があったんだろうかと思いますが、今回は野田達夫の心理描写が本当に見所なんだと思いました。佐野美保子は結局どうでもいいスパイスでしかない。合田雄一郎のシリーズは決して彼が主役というわけではなく、どんなに事件の深みに嵌りすぎても、今回の野田達夫のように合田以上に描写される人物がいるから面白いのかもしれません。遠い昔に読んだ時よりずっと人間っぽく並行して発生する事件も面白くマイナス評価じゃないんですが、これは私が年をとったからか作品が大幅に改稿された成果なのか。相変わらず行間もたっぷりでしたし、合田雄一郎の堅さも潔癖さも作品の色っぽさもハードボイルド具合もいいです。どこがどう改稿されたのかやっぱり知りたいので、ぜひ他所様の書評を見てみたいところです。
2007.01.30 Tuesday 19:40 | posted by ソラチ
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