ながし読み日誌

文庫で読書。最近はハードボイルドに傾倒気味です。。
favorite recent entries 2009

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

2010.04.07 Wednesday | posted by スポンサードリンク
- | permalink | - | -

月イチ横溝リスト

既にもう何ヶ月もやっていない月に一冊は横溝を読む企画、略して月イチ横溝。どれだけ放置していたのか。しかし、横溝正史の作品は好きですし、ミステリ好きなんだ!と名乗るためには避けては通れない大きな壁(?)である。まあ、縛りはカドカワ文庫で読むというくらいでしょうか。あまりにも読んでないので、自分への戒めも兼ねて、リスト化することにしました。決して読書記録ではありません。ブログのサイド用です。未購入の作品もこれで一目瞭然だ。
read more...
2007.07.12 Thursday 18:30 | posted by ソラチ
・ 横溝正史 | permalink | comments(2) | trackbacks(0)

夜歩く/横溝正史

評価:
横溝 正史
角川書店
¥ 540
(1996-09)
どう見るかが問題の作品
横溝作品では、これが一番面白いね。
フェアさよりも、犯人の心理的必然性

月に一度は横溝を読もう企画――略して月イチ横溝。
故あって9月分です。

それにしても懐かしい「夜歩く」。
以前読んだのはそんなに昔ではないはず。
(弟によると1年くらい前に読んでいたらしい)
設定もシーンもかなり強く印象に残って記憶していました。

そ・れ・な・の・に

なぜ、ラストのどんでん返しで驚いているんだ!!<自分。
すっかり忘れてましたよ。ラストだけ。
滝のシーンも尼寺のシーンも覚えていたのにな。
あまりにもあんまりな記憶力です。
森博嗣風に言うなら記念碑にしてしまいたいくらい阿呆です。

主人公は三文作家。パトロンである友人に誘われて彼の住む古神家を訪ねると、そこでは美女を巡っての三つ巴が演じられていた。そして夢遊病で夜歩く美女、離れの洋館で見つかった首なし死体。やがて古神家の事件は凄惨さを増し、舞台を岡山に変えて更なる首なし遺体をうみ出す。

三文作家がストーリーテーラーで、彼の目線から見た事件は非常にミステリです。つまり謎だらけ。犯人は誰なのか、それだけを追ったフーダニットですね。さらに、首なし死体は誰なのかという謎もあり。関係者は全て怪しくて全て怪しく見えないのです。

また、ミステリとして血沸き肉踊るシチュエーションがたっぷりでいずれも横溝作品のイメージそのもの。複雑な人間関係の旧家という舞台、奔放でミステリアスな夢遊病もちの美女、酔うと日本刀を振り回す親父、金持ちのボンを絵に書いたような高慢ちきな息子、そして佝僂の御曹司と画家、呪いの言葉を吐く老婆、妖気を振りまく母親。妖気をふりまく母は期待していたほどの存在感を見せず残念。そして、背景にキャバレーだったり岡山県の小さな村だったり岡山県だったり岡山県だったり。横溝ではお馴染みの岡山県ですが、横溝のせいで私の岡山観はもう大変なことになってますよ。幾つあるんだ陸の孤島!!みたいな。今回は陸の孤島じゃないですけど。とにかく横溝らしい作品でした。文句はありません。

前半部分ではすっかり忘れていた発狂した女性。彼女がどう使われるんだろうなという事は尼寺のくだりまですっかり忘れていました。遅くてもそこで犯人と動機に辿り着くべきなんでしょうね。そこで辿り着かなかったら私のようにラストのどんでん返しでビックリです。驚きと面白さ一割増しですね。私の場合は、再読という事実があるのでダメージ5倍でしたが。
2006.10.05 Thursday 00:33 | posted by ソラチ
・ 横溝正史 | permalink | comments(2) | trackbacks(0)

獄門島/横溝正史

評価:
横溝 正史
角川書店
¥ 580
(1971-10)
「Yの悲劇」のようにパズル小説としての究極を極めた作品
日本本格ミステリの代表作
小説未満の探偵物語

月イチ横溝。
今月は名作『獄門島』です。
帯のコピーは北村薫。

ところで、私は角川文庫の新装版(表紙が文字のやつ)で買い直して読んでますが、↑のアマゾンの旧表紙はいつ見ても怖いですね。この表紙だけでかなり読む気なくしますね。

『獄門島』はいつ読んだかも覚えていないくらい昔に読んだはずなのに、さすがに全て覚えていました。何度も映像化されているからか。夏風邪ひいて熱で朦朧としながらも最後まで読みきった私がすげえ。ではなく、本当は、そこまで読ませる横溝がすごい。

復員船の中で戦友は「俺が死んだら妹達が殺される。島へ行って妹たちを助けてくれ」と言い残して亡くなる。そうして金田一耕助はいざ獄門島へ。網元を中心に展開する閉鎖的な社会、妖気がかった3人姉妹、常軌を逸した殺人現場等、この作品は本当に横溝正史の代名詞ではないかと思うくらい横溝ワールドなシチュエーションです。

読み返してみると、かなり読み手が推理できるようにできていました。本格だ。しかし、釣鐘のてこの原理は、その手の頭の使うトリックが苦手なので微妙な気分で読みましたが、はみ出ている着物のすその話とか、何より読者をミスリードし続ける姿が見えない容疑者の存在がいいですね。オチ、動機も含めて。久々に本格ミステリを楽しく読んだ気がしました。そして、いつも言っているけれど横溝の書く日本語は綺麗です。美しいです。月イチ企画にするには惜しいなあ。
2006.08.15 Tuesday 20:30 | posted by ソラチ
・ 横溝正史 | permalink | comments(2) | trackbacks(1)

本陣殺人事件/横溝正史

評価:
横溝 正史
角川書店
¥ 660
(1973-04)
20年の遅れを一気に取り戻した記念碑的作品
婚礼初夜に起きた密室殺人
密室殺人事件

月イチ横溝!!

つまり月に1冊ペースで横溝を読もうという企画で。まずは「本陣殺人事件」でしょう。「車井戸はなぜ軋る」と「黒猫亭事件」の二編も収録。カドカワで読んでますが、本の帯が綾辻行人で「読んでいない、では済まされない。全人類必読の名作。」でした。

例のごとく内容もなにもかも忘れていましたが、さすがに「本陣〜」は映像でも文章でも覚えがあるので新鮮味はなしです。紅色だったり琴を使った演出など、映像で見たくなりますね。基本的に凝りに凝ったトリックは好きじゃないですが、演出という意味では加点こそあれ減点にならず。

「車井戸はなぜ軋る」は、ストーリーがイメージしやすく、舞台や設定が実に横溝っぽい作品。新聞記事や手紙によって事件の様子が書かれるが、新聞記事なのに、手紙なのに小説と変わりなく読みやすい。オチというか真相を見抜いたあたりの演出が好きです。「本陣〜」より好き。

「黒猫亭事件」は酒場の裏に埋められた女性の他殺体のミステリー。ドラマでも本でも金田一シリーズはかなり知っているはずなのに“風間”という名前でもっと早く気づくべきでした。すっかり忘れてました。金田一のパトロン。これも非常に面白い探偵譚です。さすがにミステリファンだったら辿り着くだろう結論ですが、わかったとしても楽しめるのでは。横溝正史の日本語は格別綺麗なので。
2006.07.27 Thursday 21:47 | posted by ソラチ
・ 横溝正史 | permalink | comments(2) | trackbacks(0)
| 1/1PAGES |
最近の記事
カテゴリ
検索
過去の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
みんなのブログポータルJUGEM(じゅげむ)