ながし読み日誌

文庫で読書。最近はハードボイルドに傾倒気味です。。
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2010.04.07 Wednesday | posted by スポンサードリンク
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風が吹いたら桶屋がもうかる/井上夢人

評価:
井上 夢人
集英社
¥ 1,575
(1997-08)
こういう水戸黄門みたいなの好き
お約束
とにかく、笑える1冊
↑amazonレビューの水戸黄門みたいというのがちょっとわからないですが、なかなかどうして素敵な一冊でした。文庫版がカドカワの夏の100冊に入っていてびっくりだったんですが、自宅にあったハードカバーで読書。デザインは文庫の方が好きです。バカミスにカテゴリされることもあるらしいけれど、こういうスタイルの作品大好きですね。

牛丼屋でバイトをしている僕と、微妙な超能力を持っているヨーノスケ、類稀な推理力を披露するパチプロのイッカク。ヨーノスケを頼って様々な事件が持ち込まれる。

ヨーノスケの持っている超能力が事件を颯爽と解決に導くというわけではなく、彼の能力は作中で低能力と評されているように鮮やかなものではない。コインを動かすのに時間がかかるし本を透視するくらいなら普通に読んだ方が早い。人の役には立たないけれども趣味である超能力。その立ち位置や超能力に対する各々の捉え方が非常に面白い。

さらに、毎回読んだ本を床に叩きつけてミステリに対して批判するイッカク。彼の推理は筋道が立っていて説得力もある。時々強引では?と思うところもあるのだけれど、依頼人が持ち込んでくる謎にヨーノスケが超能力で、イッカクが論理で挑戦するわけです。物語はワンパターンですが、繰り返しの楽しさもあり飽きずに読める。

作品のコンセプトは「大山鳴動してねずみ一匹」みたいなゆるーいミステリなんですが、かねてから、蓋を開けてみればこうだった、みたいなネタが大好きなので、この本はツボでした。好きだ。さらに、ヨーノスケというキャラクターがあまりにも素敵です。謎の原因が幽霊かもしれないとなると「やだよ、怖いし」と即答。優しく、臆病で、自分の力の何たるかを心得ている。キャラクターそれぞれの個性をここまで書きだしたのは岡嶋二人では珍しいなあと思って読んだのですが、何のことはない井上夢人じゃないか。こういう短編連作ならいくらでも読みたい。各作品の中ではからくり箱とアロエの話が素敵でした。
2007.07.18 Wednesday 00:52 | posted by ソラチ
・ 井上夢人 | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

オルファクトグラム/井上夢人

評価:
井上 夢人
講談社
---
(2001-12)
摩訶不思議な「ニオイの世界」へ引きずり込まれます!
ぎっしり詰まっています、面白い。
スムーズ

目に見える美しい匂い。そんな爽やかな読後感。

事件に巻き込まれ頭部を強打された後遺症に「匂い」を失い、イヌ並みの「嗅覚」を得る。驚異的な嗅覚を得て戸惑いながらも事件を追う極上ミステリ。「このミステリーがすごい!」2001年版第4位。

井上夢人作品の中でも一番お気に入り。ミステリだが、ジャンルに区分することなどできないくらい綺麗なお話でした。快楽殺人者が登場しますが結構どうでもよい設定だったり扱いだったりします。それに関しては賛否あるようですが、話の重点が犯罪自体や犯人の心情・動機等ではないので、私はあまり気になりません。それ以上に、爽やかな読後感に驚き。自分の体に起きた異常を理解し納得し慣れ馴染んでゆく過程が面白いし上手く書かれていると思いました。

今作は「ダレカガナカニイル・・・」と並ぶ傑作です。井上夢人という作家名に期待して読んでもまったくがっかりしない満足行く作品でした。岡嶋作品を含めても一番好きかな。
2006.06.07 Wednesday 10:43 | posted by ソラチ
・ 井上夢人 | permalink | comments(0) | trackbacks(0)
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