ながし読み日誌

文庫で読書。最近はハードボイルドに傾倒気味です。。
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2010.04.07 Wednesday | posted by スポンサードリンク
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犬坊里美の冒険/島田荘司

評価:
島田 荘司
光文社
¥ 880
(2009-08-06)
島田荘司の司法に対する気持ちが出ている

御手洗シリーズの外伝的なポジションなのか、タイトル通り、犬坊里美ちゃんの冒険です。御手洗潔は出てきません。石岡君は、チラッくらいな感じ。どういう読者層を狙っての作品なんだろうか、と少し思いました。ただ、島田荘司の文庫新作には変わりはない。書店で見つけて即ゲットです!

司法修習生として初めて担当した事件は、神社の境内で見つかった腐乱死体、その殺害容疑として逮捕されたホームレスの弁護だった。しかし、死体は発見された直後に忽然と消える。容疑者にかけられた嫌疑を晴らすため、犬坊里美が奔走する。
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2009.08.20 Thursday 11:43 | posted by ソラチ
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摩天楼の怪人/島田荘司

評価:
島田 荘司
東京創元社
¥ 1,260
(2009-05-30)
精緻なるアウトプット
脳科学要素はなし。
厳しい採点。

ずっとずっと読みたかった御手洗シリーズ長編がようやく文庫になりました。かつて気圧されるような迫力で書かれた御手洗シリーズの長編作品、その一片でも味わう事ができるか、ファンとしてはそこが一番気になるところ。

大女優が死の間際に遺したのは、かつて自分が犯した犯罪の告白と、その犯罪が実現しえない不可能な状況の謎解き。女優の死に立ち会った御手洗は、彼女との約束を果たすため、遺されたミステリに挑む。
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2009.07.30 Thursday 17:44 | posted by ソラチ
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エデンの命題/島田荘司

久々に島田荘司の文庫版新刊!表題作「エデンの命題」と「ヘルター・スケルター」を収めた中編集。

まずは第一話「エデンの命題」。アスペルガー症候群の子供達が集められた楽園のような学校施設。そこで幸せに暮らしていたザッカリとティアだが、ある日ティアが失踪する。失踪の影にはエデンの命題が深く関わっていた。

“エデンの命題”とは、創世記の一節“男性であるアダムの肋骨の一本からイヴを創った”現実の医学技術でそれは可能なのか、というもの。物語の本筋は、ティアの失踪によってザッカリにはとんでもない現実が待っていて・・というサスペンスだが、メインよりもむしろ、エデンの命題にまつわる検証、ザッカリとティアのささやかな討論が素敵でした。ネタ自体は最近見たある映画に驚くほど似た点があって、落としどころまで同じだったらどうしようとドキドキしながら読みました。最近の島田作品らしい作品。

第二話「ヘルター・スケルター」は、記憶喪失の男性が、女医と共に必死に記憶を取り戻すもの。かなり早い段階でオチは予想できてしまうのが残念。兵士だった男の半生を辿る作業も大きな関心を持てるような内容ではなかったが、興味深いのは、男の症状と彼の思想だろうか。オチにもっと衝撃を・・と思ってしまうのは、ファンゆえにハードルが上がっているからなのかなあ。ネタとしてはこれも最近の島田作品に見られるミステリのパターンでしょう。本編以外の部分が面白い分、第一話「エデンの命題」の方が好みです。

どちらの作品も舞台がアメリカのためか、途中から島田荘司というよりは、海外ミステリを読んでいるかのようだった。島田荘司の文章が好きなのに、作品の良し悪しは別にして、その文体を味わえないまま終わった感じ。もちろんトリックは派手な方で、島田荘司らしいものだし、やっぱり島田荘司以外の何物でもないのだけれど、日本を舞台にした作品も読みたいなあ。

JUGEMテーマ:読書
2008.12.25 Thursday 23:33 | posted by ソラチ
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漱石と倫敦ミイラ殺人事件/島田荘司

評価:
島田 荘司
集英社
---
(1987-10)
Amazonおすすめ度:
非常に完成度の高いミステリー
今まで読んだ本の中で一番好きな作品は何か、一番好きなシリーズは? 好きな探偵は誰? 答えはすべて“シャーロック・ホームズ”に尽きるくらい、ホームズは私の読書の原点なんですが、この年齢になって再びシャーロック・ホームズに会えるとは思わなかった。本当にこの喜びは、世にシャーロック・ホームズのパスティーシュが今なお書かれ続けている理由であり、こういう出会いをしたいからこそ、世のシャーロキアンは文句を言いながらもパスティーシュを読まずにいられないんだろうな。本当に文句なしのホームズでした!嬉しくてたまらない。

読み終わったらすぐ書くのがレビューのあるべき姿だとは思いますが、今たまりにたまったレビュー待ちの本の山を見ると心が折れます。しかし、これまで読了した他作品を放っておいてもこれに限っては興奮状態のままに書いてしまえ。とにかく、島田荘司がシャーロック・ホームズを書くなんて、なんという贅沢。しかし、島田荘司ファンである以前に、幼い頃からシャーロック・ホームズをリスペクトしてきた私には、一抹の不安も。もしも、ホームズがイメージと大きく違ったら私は島田荘司ファンでいられないだろう。そんな不安も本を読み始めて吹っ飛びました。紛れもないホームズが、シドニー・パジェットの画で動き、ジェレミー・ブレッドの姿で捜査する、そんな映像が読書中ずっと浮かび、本当に幸せな読書でした。

未亡人となったメアリー・リンキィ夫人は生き別れた弟とようやく再会を果たすが、その後、弟は東洋の呪いに怯え、一夜にしてミイラ化した死体となった。舞台は密室。留学生としてロンドンへ渡っていた夏目漱石は、ホームズ、ワトソンと共に事件に関わることになる。

直前まで生きていた人間が、一夜にしてミイラ死体になるのか!島田荘司らしい派手なミステリに加え、作品はワトソン手記と漱石目線からと二通りで展開される。つまり、漱石のパロディとドイルのパロディと二度楽しめるわけですが、まあ、漱石から見たホームズがあまりにも酷く、これ何かのトリックだろうと最後まで信じていました。ホームズファンである作者がこんな酷いホームズを捨て置く訳はないので、たとえば真実性や現実に照らしたホームズ像について考えた結果というパターンか、もしくは実はこうだった的なトリックだったりするのでしょうね。私は読みが浅くて深くまでわからなかったんですが。これは未読本専用本棚行きです。もう一度しっかり読まなければ・・。

一方、ワトソン視点の部分はパーフェクトでした。ホームズと言えば・・みたいなあからさまなうそ臭い演出がなく、それでいてこれまで読んできた原作と何の遜色も違和感もない。犯人との対峙のシーンも実にホームズらしいやり方で嬉しい。難点があるとすれば、漱石パートもあったため、事件の過程がわりと浅かったことくらい。事件の進捗具合や展開をもっと深く読者として追いたかったです。原作は事件が起きて、ひとつ、ふたつヒントが出てきてホームズが悩み犯人を追い詰める過程がしっかり書かれるんですが、漱石ないバージョンのパスティーシュも読みたいな。勿論、作家は島田荘司で。

ちなみに読書は光文社文庫でした。amazonで画像があるのは集英社文庫だけなのが残念。光文社版で出ている島田荘司の白い装丁の作品は結構好きなんですが。

JUGEMテーマ:読書
2008.08.25 Monday 19:57 | posted by ソラチ
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Classical Fantasy Within 第一話 ロケット戦闘機「秋水」/島田荘司

評価:
島田 荘司
講談社
¥ 1,029
(2008-01-08)
未だ入り込めない・・・
期待感
空想科学小説
待ちに待った大河ノベル島田荘司登場ですが、なんとなく読めずに3ヶ月も放置していました。。それもこれも時代や内容がいまいち苦手な方向なカンジがしてなかなか手が出せなかったわけです。未だに森博嗣のスカイ・クロラシリーズに手を出していないのと同じ理由ですね。飛行機やSFへの憧れがいまいち希薄なせいでしょうか。しかし、大好きな作家・島田荘司の作品であれば読まねばならない。

昭和20年、敗戦ムードが色濃くなった日本で、陸軍と海軍に知人がいた少年は宇宙への夢を見て、ロケット戦闘機を間近に見、貧窮にあえぐ世間とは反して幸福の絶頂にいた。伯父さんから聞く軍の施設の話、いつかは現実になるだろう宇宙旅行、そっと伯父に見せてもらう最新技術の数々。そんな楽しい日々も戦争によって少しずつ変化してゆく。

これまでのミステリ作品に比べ、子供が主人公のせいか文体が子供向けのような印象を受けました。ただ、戦時中のためか、過酷な状況、描写があり、12冊に分けてどういう物語が展開されるのか検討もつきません。終わり方も唐突に閉じるような終わり方で、もしかすると1冊1冊書いているのではなく、一気に続けて書いているのかなという印象も受けたりしましたが、2冊目を手に取ればすぐにわかる事かもしれません。第二話は「怪力光線砲」らしいです。あまり馴染みのない空想科学だったりSF分野の作品ですが、島田荘司が好きだ!というだけでどこまで読み続けることができるのか、多少不安です。

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2008.03.12 Wednesday 18:30 | posted by ソラチ
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魔神の遊戯/島田荘司

評価:
島田 荘司
文藝春秋
¥ 860
(2005-11-10)
シリーズの王道をいく長編ミステリ
意外と普通に楽しめる
鮮やかな謎解きに酔いたい人へ

書店で何気なく手に取った未読の島田荘司作品。裏表紙の紹介文に“御手洗”の文字があったら即買いです。なくても買うんですけど。しかも長編で厚さも十分!!期待は募ります。

精神病を患っていた男が描いた記憶の中の村。絵は写真のように正確だが、どこの村を描いたものかわからない。しかし、絵の枚数が増えるにつれ絵の中には巨人や、木の上に放置された人間の首などが描かれるようになる。やがて絵とそっくりの村で絵に描かれた通りに殺人事件が発生する。村の各所で発見されるバラバラ遺体。どう考えても巨人の仕業としか思えないような殺害方法、遺体の発見場所、連続殺人に小さな湖畔の村が震撼する。

絵と男の記憶の謎。彼が描いているものは記憶の中の村なのか、描かれた巨人は実在するのか、そしてバラバラにされた遺体は過去の事件なのか未来なのか。みたいな前半のミステリーは面白い。島田荘司っぽい。

そして、本編突入後のレビューはネタバレなしには語れない。
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2007.01.26 Friday 12:28 | posted by ソラチ
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上高地の切り裂きジャック/島田荘司

評価:
島田 荘司
文藝春秋
¥ 620
(2006-11)
島田作品には、横浜がよく似合う
ファンサービス中篇集
御手洗の出番が少ないのがね・・・。

「上高地の切り裂きジャック」「山手の幽霊」の二編からなる中編集です。先日、「切り裂きジャック百年の孤独」を読んだ際に“馬車道の御手洗モノが読みたい!!”と喚いたばかりだったので、その通りの横浜時代の御手洗モノでした。やったー。

まずは「上高地の切り裂きジャック」、これは御手洗がスウェーデンに行ってしまってからの話で、主に石岡君と里美と蓮見刑事がメイン。そして探偵は御手洗潔。国際電話での参戦です。上高地で女優の他殺体が発見される。その遺体は腹部が裂かれて内臓の代わりに石が詰められていた・・。まさに切り裂きジャックです。「切り裂きジャック百年の孤独」で、体を裂かれて内臓を取り出されるという凶行の事由を別パターンで書かれていましたが今回は全く別の事由で説明されてあり、なるほどこれは確かに上高地の切り裂きジャックです。

現実世界では、刑事事件や難事件に民間人が介入する事はおそらく非常に難しく、推理小説では探偵役の人物の背景・職業等に工夫がされているわけですが、古きよき御手洗潔。警察機関からの情報だだもれ、しかも(おそらく)無職の石岡君にそこまで情報公開しても良いのでしょうか、的な強引な手法が見られます。ま、それもスルーできるのがファンですけど。御手洗シリーズはその手の齟齬は結構ありますが、ただ、「上高地の切り裂きジャック」は、犯人を追い詰める手法までも、大丈夫?みたいなもので・・。しかもよく考えれば推理小説スキーだったら辿り着きそうな感じでした。期待しすぎた分ちょっと残念。

そして「山手の幽霊」。これはホームズスキー、御手洗スキーにはたまりません。馬車道の御手洗に警部によってもたらされた幽霊と呪われた館の謎。住むと不幸が訪れる館と死んだはずの人間が度々目撃される幽霊の話。そして電車の運転手が見た娘の幽霊の謎に御手洗潔が挑みます。といってもスウェーデンから帰ってきたのではなく、過去の事件の物語。さらに依頼人が馬車道を訪れる様子、御手洗潔の探偵手法、その突飛さ、そして館モノ!!もっと大風呂敷でも良かったけれど、久々満足です。ただ昔のような、手に取ったら止まらないみたいなスピード感はなかった。。それでも石岡君&里美コンビでは物足りない御手洗ファンにとっては垂涎ものですし、何より島田荘司大先生が過去の時代であっても御手洗&石岡君を書いてくれたことが嬉しい。今回は本当にホームズっぽい印象で好きです。
2006.12.07 Thursday 18:31 | posted by ソラチ
・ 島田荘司 | permalink | comments(4) | trackbacks(0)

切り裂きジャック・百年の孤独/島田荘司

評価:
島田 荘司
文藝春秋
¥ 620
(2006-10)
こんな結末もあり?
力技満開
うーん、もう少しかな。

1888年ロンドンで起きた“切り裂きジャック”による連続殺人。それは娼婦ばかりをターゲットに、首を掻き切り腹を裂き内臓までズタズタに切り刻む残忍なものだった。未解決のまま過ぎ去った“切り裂きジャック”事件が、100年後の西ベルリンに場所を変えて再現される。

“切り裂きジャック”の名前は知っていても詳しくは知らなかったので、映画「ハンニバル」並みのスプラッターなシーンが展開されるとは思いもしませんでした。著者の演出ではなく、実際の事件がそういうものだったという事が何より恐ろしい。今作は、“切り裂きジャック”事件は過去のもの。そして当時のロンドンとそっくりに、荒れ果てた底辺層がある100年後の西ベルリン。これ以上荒廃しようがないくらいのスラム街で、“切り裂きジャック”事件が再び発生します。手口はまるで同じ。時を隔てた2つの事件をスライドさせるように書かれていて、解決編も素人目にはこれしかないと思えるような書かれ方、演出がされていました。小説なので当然かもしれませんが、1999年版切り裂きジャックはやや強引な箇所がありつつも面白い。

序盤は読者をミスリードするような内容がちりばめられていて、この人目線で話が進むのかなと思いきやいきなり退場かよ、みたいな、ミステリとしても面白いです。しかし、悲劇です。最後に犯人が現われた際の服装は演出過多だと思いますが。

島田荘司の“切り裂きジャック”はハードカバーの時から読みたくて仕方なかった一冊でしたが、他にも同じようにハードカバーから読みたかったパトリシア・コーンウェルの“切り裂きジャック”も今非常に気になります。もう文庫化されているのかな。色んな作家の書いた“切り裂きジャック”の真相が見てみたい。その前にまずは島田荘司の「上高地の切り裂きジャック」が先でしょうか。あとがきで短編集だとわかってしまったのでちょっと残念なんですが、御手洗登場するらしいですし。本作の最後にちょろっと登場した日本人はだれなんでしょうね。そして探偵・クリーン・ミステリは誰?
2006.11.24 Friday 08:06 | posted by ソラチ
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ネジ式ザゼツキー/島田荘司

評価:
島田 荘司
講談社
¥ 920
(2006-10-14)
たんたんと
子供だまし、いやいや最早、島田ファンタジー
良いですね!

待ちに待った御手洗シリーズ長編で新刊です。
といっても新書が先に出ていたので正確には新刊ではないですが、文庫派としては文庫落ちの発売日がイコール新刊発売日なのです。久しぶりに黄色の背表紙・講談社!!

島田荘司はおそらく一番好きな作家なので、どこを読んでも何を読んでも楽しいし嬉しい。朝、出勤の地下鉄の中で没頭して読んでいたら2駅も乗り過ごしてしまいました。危うく遅刻するところでしたが、それくらいスキです。

27、8歳以降の記憶が全くない男性。彼はそれ以降、記憶するという働きが欠落しアルコール依存者のための病院で日々を刹那的に過ごすだけ。しかし、彼にはどこかに帰らなければならないという強い意志だけが残っていた。その記憶と彼の過去に、ドクター御手洗が挑む。

手がかりは彼の記したファンタジー小説『タンジール蜜柑共和国への帰還』だけ。両手両足に車輪のついた熊や、木の上にある村、そこに住む多くの妖精たち。そんなファンシーな物語がやがて猟奇的な殺人事件へと繋がるが、その推理の過程はいつもながらお見事。島田荘司は挿入話をよく使用しますが、いつもそれがかなり面白いので楽しみだったりします。

しかし、ラストシーン、電話延長の際の演出はやり過ぎ?ご都合主義というか、予定調和なのか演出くささが先行してしまい、少し興ざめでした。島田荘司でよくある大風呂敷な展開は、作家のパワフルな筆力とエネルギッシュな作風で超消しになるくらい好きなんですけど、今作はラストで少し冷めてしまったのでかつてのパワーやエネルギーが感じられず残念。また、途中の太いフォントが使用されたゴーレムの話は非常にスプラッタで顔をしかめながら読んでしまうような暴力的な描写がありました。演出のうちとしてもちょっと刺激が強い。時折、日本人論、戦争論のようなおそらく作家自身の言葉であろうくだりも賛否両論あろうなという感じ。

それでも、風景描写ひとつをとっても本当に本当に好きな文章、好きな作家なので読了後の喜びはひとしおです。そういえば石岡君は登場しませんでした。日本を離れて以来、スウェーデンに居ることだけは判明していた御手洗潔ですが、満を持して現在の彼の推理、頭脳を堪能できた作品なので、ファンとしては喜ぶべきかな。願わくば、馬車道を拠点に、日本を舞台にした彼の作品が読みたいですね。

巻末にはあとがきに代えて「マンハッタン物語」というエッセイが載っていました。エッセイと言うよりはむしろ論文のようだ。大学の講義であった都市論のような印象。懐かしい講義を思い出してしまいました。そのままテキストとして利用できそうだ。それにしても今作では宇宙開発に関して、恐竜などの生物学、もちろん脳医学など多岐に渡って専門的っぽい内容が論じられていましたが、作家ってここまで博学でなければできませんか。なかなかハードル高いようです。
2006.10.21 Saturday 23:35 | posted by ソラチ
・ 島田荘司 | permalink | comments(4) | trackbacks(1)

殺人ダイヤルを捜せ/島田荘司

評価:
島田 荘司
講談社
¥ 490
(1988-07)
時代を超えた文学作品の普遍性とは?
サスペンスかな
昔の女性の執念を見た

事前情報なしで読んだのですが、なんかもうアダルトな話でした。
随分古くに出版されたとはいえ、結構読むのがキビシかった。

淋しさを紛らわすため遊び相手を求めてかけた電話番号。繋がった電話の先から「助けて、殺される」という女性の悲鳴が聞こえてきた。不純な動機からの電話のため警察への通報も躊躇われる。しかし、電話の様子はただことではない。気になって調べていくうちにやがて女性の失踪事件に巻き込まれてゆく。

主人公は30歳のOLで美人。独身。泣き崩れたり、復讐に燃えてしかし泣きながら女性の武器をふんだんに駆使する様子は何だか作られた女性観のような気がして現実味がないです。単に身近にそんな人がいないからかな。女性ってもっとリアリストが多いはず、とこういう話を読むといつも思いますが。主人公には全く共感するところがなかったので、トリックからネタからラストシーンに至るまで、TVの2時間サスペンスを見たような感じでした。残念。
2006.09.21 Thursday 16:58 | posted by ソラチ
・ 島田荘司 | permalink | comments(0) | trackbacks(0)
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