ながし読み日誌

文庫で読書。最近はハードボイルドに傾倒気味です。。
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2010.04.07 Wednesday | posted by スポンサードリンク
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京極夏彦「魍魎の匣」と映画版「魍魎の匣」

評価:
京極 夏彦
講談社
¥ 1,334
(1995-01)
ほぅ。
祝!映画化!!
押入れの中は覗くなかれ
映画版「魍魎の匣」を観まして、原作と大きく設定が違ったので原作を読み返したくなりました。そういえばレビュー書いてないし、ちょうど良いや。もう何度目になるのか、そろそろ愛読してると明言しても問題ないくらい読み返した京極先生の傑作デス。

あまりにもメジャーな作品なので、作品の概略は割愛。名作なので今更不要でしょう。ついでに映画と対比してしまえ。というわけで、まずは映画版から。
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2008.09.16 Tuesday 21:22 | posted by ソラチ
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邪魅の雫/京極夏彦

評価:
京極 夏彦
講談社
¥ 1,680
(2006-09-27)
正統派ミステリ小説。連鎖殺人事件
榎さん。
このシリーズが読めるだけで幸せ

待ちに待った大磯事件です。
仕事で忙殺されている中でのちまちま読みでしたので、いまいち読破感が・・・。やはり京極夏彦は一気読みでなければ駄目です。
予約したらついてくるという噂のオマケ「京極夏彦全作品解説書」は、ファンなら既知の内容だろうから別にいいやと予約をせずに購入したらフツーに貰えました。ラッキー。まだ読んでいませんが。
さて。3年ぶりの本書。
ページ数は800強と文句なし。
事件も6人に及ぶ連続殺人と規模も大きくいい感じ。

事件の概要としては、江戸川・大磯・平塚で発生した毒殺事件。被害者は女学生、サラリーマン、若い女性で被害者同士の共通項はなし。がなぜか連続事件として扱われる。次々に発生する事件の共通項は死因である毒薬の特殊性だった。

作品前半は事件関係者それぞれの語りが比較的多く、なかなか読みにくい印象。ひとりふたりの内面が語られるのは別にいいけれど、3人、4人と増えてくると誰が誰なんだかもう。ただ、前作までのレギュラー、準レギュラーが多数登場しているのでファンには嬉しい限り。しかし、ちょっとサービスし過ぎか。多いです。

今回は榎木津礼二郎の事件です。彼の見合い相手ばかりが亡くなったり不幸な目に遭うというネタも面白し。事件の輪郭や真犯人、その目的は比較的早い段階でわかるが、やっぱりわかってもなお面白かったかな。京極堂登場まで光り輝いていたのは青木君。随分と有能に書かれています。そして関口君。ファンの期待に応えんばかりの敗者っぷり。しかし、印象に一番強く残ったのは関口君の鞄の話。あれは良かった。京極堂みたいだった。前作の陰摩羅鬼はなんだか微妙な感じでしたが、今作はわりと満足です。座敷で語られる薀蓄の内容・書評に関する話は大いに共感できるとはいえ、もっと別のネタが良かったなあ。そういえば公安の人間として有能そうな郷島サンという人が出てきました。ラストシーンを見ると、彼の目的は達せられなかったようだけれど、京極堂の敵なのか味方なのか判断が難しいところ。そして、シリーズで一番好きな木場の旦那。ちょっと登場とはいえ、大方の予想通り事件には関与してこない。これ以上の降格は厳しいから仕方なしか。

次回作は「<ぬえ>の碑」らしいですよ。ぬえは変換できないんでひらがなで。次こそは木場修を・・。
2006.10.03 Tuesday 16:45 | posted by ソラチ
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百器徒然袋−風/京極夏彦

評価:
京極 夏彦
講談社
¥ 1,140
(2007-10)
薔薇十字社第二弾。
ありえないのに読ませる凄さ
文学としては如何かと。

薔薇十字団の探偵小説第2弾。「五徳猫」「雲外鏡」「面霊気」の3作を収録どれも「メフィスト」やe-novels等で公開されていますが、3作全てで1つの作品のような気がします。

作品は一貫して「榎木津礼二郎には常識は通用しない」「彼を陥れようなど百年早い」みたいな作品です。主人公の本島君は外部の人間から薔薇十字団の一員と認められ酷い目に遭います。

前回の「雨」はまだ本島君が薔薇十字探偵団の一員ではなく、部外者もしくは客分のように書かれていたけれど、今作では完全に下僕です。そのあたりが実は少し残念。一員ではなく少し離れた冷静な目線でレギュラー陣を眺めて欲しかったりしたが、榎木津礼二郎に関わって下僕になり得ない人間は京極堂とか木場修のように榎木津礼二郎を賞賛しない、憧れもしない、まして「神」などと微塵も感じていない人間だけなのかも。

「面霊気」のしかけが手が込んでいて面白かった。木場修も出てきたし。最後に登場する御大もどうかと思いましたが、少ししんみりするような読後感でした。
2006.06.09 Friday 08:11 | posted by ソラチ
・ 京極夏彦 | permalink | comments(2) | trackbacks(1)

百鬼夜行―陰/京極夏彦

評価:
京極 夏彦
講談社
¥ 1,082
(1999-07)
京極夏彦のイメージ通りのスピンオフ小説
そして彼らはあの日を迎えた…
京極堂もののサイド・ストーリー

「姑獲鳥の夏」から「塗仏の宴 宴の始末」までの外伝的な短編集。本当に短編で10作も収録されている。

妖怪がテーマの短編集として、本編を知らなくても楽しめる出来です。しかし、読後に無性に本編が読み返したくなります。この作品群はホラーでもミステリでもなく、まさに妖怪小説です。

1話目の「小袖の手」は「絡新婦の理」の杉浦さんが主役のお話。魍魎にリンクしています。この話はトリアタマの私でも覚えていました。それぐらい印象的。また、一番心惹かれたのは「襟立衣」。鉄鼠の円覚丹が主役です。千里眼か神通力か、神々しく君臨していた祖父を子供の目線から眺めている描写が面白い。

森博嗣の「封印再度」でも思いましたが、子供の頃の発想や感受性って本当に貴重。子供の頃に感じたことを今でも覚えていたならどんなに面白いだろう、と思います。

また、印象に残った作品としては木下刑事のお話でしょうか。押入れを開けて階段があったり小部屋がある、なんて夢のような。日本人だけなのかわからないけれど押入れ好きですね。私も好きでした。

それぞれ甲乙つけがたく多様なストーリーなので、読む人によって一番印象に残る作品は違うでしょう。「川赤子」は「姑獲鳥の夏」に繋がる話ですが、この作品だけ短編集の中で浮いている気がする。書き下ろしだからかもしれないが、「百鬼夜行―陰」には要らなかったかな。そういえば「川赤子」は豆本になっていて「姑獲鳥の夏」のハードカバーを購入した際の応募者全員プレゼントでした。
2006.05.21 Sunday 22:35 | posted by ソラチ
・ 京極夏彦 | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

鉄鼠の檻/京極夏彦

評価:
京極 夏彦
講談社
¥ 1,617
(1996-01)
面白すぎて読むのをやめられない。「京極猿、京極狂い」と呼ばれても良い。俺は読みたいんだ!
これが最高傑作かも
禅寺という結界の中での連続殺人

再読です、再読。今回は坊主30人の憑き物落とし。

よその書評では、酷いものでは「失敗作」とまで書かれていますが、京極作品の中ではかなり好きです。どんな話か知っていてもなお再読して面白い。確かにラストの演出は派手だけれども。

私はこれまで「悟り」というものが、海岸沿いの洞窟でひとりで修行していてある日突然どーんと口の中に大日如来が飛び込んでくるようなありえないイメージをしていたので(つまり一生かかっても到達できない境地と心得ていた)、今作で語られる「悟り」の概念が新鮮で、禅、ひいては仏教の面白さに圧倒的に魅せられました。文中で登場した公案が面白く、坊さんの説教を聴きたくなります。

ただ、鉄鼠を読んだ他の人も指摘していたけれど、夜坐で慈行が常信に気づかなかったのはおかしい、という関口君の指摘に対して京極堂が「本当に気づかなかったと思うよ」みたいなセリフを吐きますが、その意味がわかりません。なぜ本当に気づかなかったと思うのか。

鉄鼠を再読して、円覚丹をはじめ和田慈行、小坂了稔など他作品にリンクしいる、リンクしてゆくものが多く、他の作品を読み返したくなります。

ところで。坊さんたちが作品の中で「慈行さん」とか「祐賢さん」みたいに普通にファーストネームで呼ばれているのが気になる。そして初読では気づかなかったが、古書鑑定に遠征した京極堂が憑き物落としの衣装を持ってきていたのに驚き。商売道具だから持ち歩くのか。
2006.03.14 Tuesday 07:50 | posted by ソラチ
・ 京極夏彦 | permalink | comments(4) | trackbacks(1)
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